Solicitation:4st game 1

(おー・・・)

千百合はテーブルを見ながらちょっとしみじみとした。
おそらく、ちょっとした来客などの応対の為だろう、応接テーブルと備え付けのソファがある。
そのテーブルとやらは元は大理石で出来ていた代物であるが。

「「勿体無い。」」

千百合と桑原の声が重なった。

「あんたもそう思う?」
「ああ、傷だらけだよな。サバゲー会場だから、仕方がないのかもしれないんだけどさ。」

サバゲーなんかしていないけど、此処は本来サバゲー会場なのである。
だからあちこち傷だらけだし、壊れているし、それは当たり前と言えば当たり前なのだが。

「こう、見るからに高そうな物がこう悲惨な扱いされてるのをみるとどうも・・・」
「分かる。私も物持ち良い方じゃ無いけど、そこまで裕福でも無いから。」
「何か罪悪感あるよな。此処とか、こんな派手に欠けて・・・」

この机とか自分の小遣い何年分だよ、なんてあまり家計が潤っているとは言い難い桑原は思ってしまうのだ。

「このソファーもあちこち破れてるし。」
「カバーもボロボロだな。こんな細かい刺繍されてるのに。」
「刺繍そのものは趣味を疑うけどね。」
「ああ、それは俺も思う。」

確かに見事な刺繍だが、柄はと言うとトランプ柄。
花とかじゃないのか。

「でも、女子ってこういうの好きなんじゃないのか?」
「トランプ柄っていうか、最近はなんか不思議の国のアリスモチーフが流行ってるだけよ。私は趣味じゃないけど。」
「はは。だろうな。」

ああいうファンシーでメルヘンな世界観は、どちらかと言うと男子寄りの趣味の千百合にはちょっと合わない。
別に人が持ってるからって嫌だとかは思わないが、欲しいかと言われても別に欲しくは無い。

「・・・そういえばお前の趣味ってどんなのだ?」
「どんなの?」
「春日は良く、チェック柄とか花柄のポーチとか持ってるだろ。」
「ああ、紫希はね。森ガール寄りの柄好きだし。それこそアリスなんかも持ってるよ。」
「五十嵐は星とかハートとか、後スマイル柄が多いだろ。今着てるシャツとか。」
「紀伊梨はポップ大好きだから。」
「お前は?」
「私ねえ。私・・・・」

なんだろう。
強いて言うなら。

「・・・あ、無地。」
「おい!」

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