Solicitation:4th game 12

「とうっ!やあっ!おりゃー!ぐぬぬ・・・まだ壊れないのかー!」

紀伊梨はなかなか良いペースで、ボールを当てて行く。
壊すのが目的なので一球一球力を込めてガンガン当てているが、まだ決壊に至らない。

とはいえ、ミシミシ言い出してきてはいる。
ゴールは見えてきているのだ、確実に。

ただ。

「むん!」

ドゴ!

「ふっ!」

ドカ!

「・・・きええええ!」

バコン!

直ぐそこに居る敵チームが強そう過ぎて焦燥不可避。

「もー!そっちずるくなーいー!?」
「む?狡いとは何だ!俺達は卑怯な真似など誰もしとらん!」
「そーじゃなくて、そっち力強い人いっぱい居るじゃーん!」

大体、パワー順に並べた時に1、2トップの幸村・真田ペアが並んでるだけで反則気味といえば反則気味だ。

「こっちはブンブンだしやーぎゅだしさー!ちょっとは手加減してよー!」
「たわけ!そんな理由で手など抜けるか!大体そちらにも柳が居るだろう!」
「そーだけどー!」
「逆に此方はお前達と違って、女子が2人も入っているのだぞ!」
「ぐ!」

それを言われると紀伊梨としては流石に黙る。
特にこういう事に関しての、紫希の向いて無さは知っているから余計に。

「分かったな、総合的にはお互いに平等だ!分かったら口ではなく手を動かせ!」
「むいー!」

でもやっぱり、ちょっとは慈悲をくれても良いじゃんよ、なんて。
真田が鳴り響かせる音を聞いて、紀伊梨は口を尖らすのだった。


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