Rainy day
「はあ〜〜〜・・・」
可憐はぐったりと机で項垂れていた。
「どうしたの可憐?」
「ゲンキがないぞー!」
「体調悪い〜?」
「あ、ううんっ!体調じゃないよっ!ただ、雨が続くと色々しんどくって・・・」
一日二日の突発的な雨なら兎も角、今は梅雨。
雨の日が連日続くと、完全に屋内専用の練習スケジュールに切り替わり、部員達はそれに合わせて動く事を要求される。
設備ががっちり整っている氷帝だからこそ、当日いきなりの雨でも対応できるが、普段やり慣れない事をやれと言われるのは選手もマネージャーも皆辛い。
「あー、分かる分かる。勝手の違う事続けるのって怠いよね。」
「そう!そうなんだよっ!」
「アタシもそーなんだよねー!もう中での練習飽きたよくそー・・・」
「真美は陸上だもんね〜。体育館辛いでしょ〜?」
「朝香は大丈夫なのっ?」
「バドミントンは元々屋内でやるものでもあるから〜。」
「そっか、そうだねっ!じゃあ、瑠璃も・・・」
「うちは散々よ。」
「そ、そうなのっ?」
「そうなの!この湿気!水は楽器の大敵よ!」
「あー・・・」
「御愁傷様で〜。」
皆、不便を強いられている。
梅雨とはそういうもの。
(都大会も近いのになあ・・・やんなっちゃうよ、もうっ。)
雨ごときに調子を狂わされてる場合じゃないのだ。
はあ、と溜息を吐く可憐。
雨はまだまだ止まない。
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