First region competition:Final 2



(これで負けたら終わりだ・・・俺が負けたら・・・俺が負けたらそれで・・・)

「外浦。」
「大門・・・丸石・・・」

何を言えば良いのかわからない。

いや、
もうここまでくると、何を言ったとしても同じかも。

それなら。

「好きにやれよ。」
「大門・・・」
「大丈夫だよ。監督って、首にはするけど怒りはしないじゃん。」

チームメイトの言うことは正しい。
榊は基本、怒らない。ただ静かに失望して、レギュラーから外すだけ。

とても口には出来ないが、どうしてもこういう状況で回ってくると「どうせ勝てないんだ」的な思考が顔を覗かす。
外浦がそういう心境なのを、大門も丸石もわかっているのだ。

だから。

「出来ることをしよう。」
「そうだぜ。俺達は何も、意地だけ張ってパワー勝負してたわけじゃないんだ。」
「・・・・・」
「負けたとしても、先輩の義務ってやつはせめて果たさなくちゃな。」
「ぶふっ!」

丸石の言葉に外浦は噴出した。

「なんかすげえ久しぶりに聞いた響きだな。」
「そーよ。最近もうすっかり忘れてたけどさ。」
「俺達、先輩だかんな。」

今日は7月。
4月から数えて3カ月。

そのたった3か月の間に色んな事がありすぎて。
自分の上に下級生が居ることが当たり前になりすぎて。

(やべえやべえ。知らん間に家臣根性?が染みついてたわ。)

いや、そりゃ確かに自分は家臣なんだ。
今更あの王に従うことに異論はない。異論はないけど。

でもそれと同時に。自分は先輩だから。

「・・・行くか!」



「さて、では行ってくる。」

立海ベンチでは、柳も立ち上がったところであった。

氷帝の2連敗は、裏を返して立海の2連勝状態。ここを取れば勝ち。

しかしだからといって油断はしない。
寧ろここできっちり決めきれなければそれは恥という発想すらある。

「勝ってくるんだよ、柳。」
「ああ。遠慮は要らん。」
「勿論だ。」


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