taboo color
ミーティングルームで打ち合わせを終えて、自室に戻る廊下。
シイカの足の間に不自然な風が入り込んだ。
「……よりによって赤はねぇだろ、赤は。」
続いて背後から聞こえる低く艶やかな声があからさまに落胆の色を示す。
しかし彼女にとってそんな事などは今、どうでも良かった。
「何やってるんですか黒峰さんっ!!」
スカートを捲り上げている手を凪ぎ払って振り返れば、そこには何食わぬ顔で黒峰継が立っていた。
「何って、教育係様の助言をちゃんと聞いてるか確かめてんだろうが。」
「そんなのしてくれた事ないじゃないですか!!」
才能があると買われ、地球を守るヒーロー戦隊に仲間入りして幾数日。右も左も分からない新人に当てられたら教育係がこのちょい悪ヒーローであった。
元来一匹狼の彼は教育係になったからと言ってそのスタイルを変える筈もなく、シイカのトレーニングに付き合うどころかアドバイス1つ寄越さず、おまけにミーティングや出動時にさえ滅多に現れない始末。
顔を合わせればセクハラされる毎日。
しゃあしゃあと答える黒峰にシイカが噛み付くも、彼は悪びれもなくこう答えた。
「してやっただろ。俺はセクシーな下着が好きだって。」
「それは助言なんかじゃありません!!!大体黒峰さんはそうやって何時も不真面目で…、今日だってミーティングに顔出さないで、一体何処で何やってるんですか!?」
「聞くのか?野暮ってもんだぜ?」
「!!?」
日頃の不満をぶつければ、黒峰は含んだ様なニヒルな笑みを浮かべる。
シイカはその表情と言葉に、かっと頬を紅潮させた。
「ナニ考えてんだ、むっつりスケベ。」
「なっ?!!」
「そんなに俺にイロイロして欲しかったらもっと良い女になれ、古井。まあ、赤青黄の下着付けてるようじゃ論外だがな。」
「そ、そんなんじゃないですっ!!!」
まるで純情なシイカの反応に、くつくつと喉を鳴らして踵を返した黒峰。
悔しさと恥ずかしさで肩を奮わし立ち尽くす彼女がその背を睨み付けていると、ちらりと振り返って一言言った。
「いいか、古井。赤は、赤だけは絶対に止めろ。俺は赤が大嫌いだ。」
捨て台詞の様なその言葉にうっかり返事をしそうになったが、はたと気が付きシイカは声を張り上げる。
「な、何色だって私の自由じゃないですかぁーっ!!!」
taboo color
俺色以外禁止令
「ちなみに俺は黒を全力で勧める。」
「穿きませんからね!!!」
fin!
後書き
エミックさんのゲームは高確率でストライクですが、恋戦隊が一番好きです!もっと広まればいいのに…!!!
あ、DS移植はまだでしょうか?(笑)
そして今更ですが、ドラマCD発売御目出度う御座います!
欲しいのに…黄平と黒峰のが売ってないなんて…
20110421
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