きーんこーんかーんこーん
何時ものチャイムが鳴った。
ざわつきながら着席する生徒達に紛れ私も自分の席に戻る。
「せきにつきなさい。じゅぎょうをはじめますよ。」
1限は古典。
美しくかつ柔らかい言葉を携えた上杉先生が優雅に扉を開けた。
今日も今日とて頭の先から爪先まで真っ白けっけの上杉先生。
前の席のかすがの肩の力があから様に抜けて感嘆の溜め息が時折聞こえる。
「……大変だ、佐助、」
「……ん?どしたの?」
気持ち振り返って後ろの席の佐助にひそひそ声で話掛けると同じくひそひそ声で返事が来た。
「……かすがのスイッチが入った。」
「……何時もの事でしょ。」
「……だってかすがの溜め息気になって授業集中できないもん。」
「……だからっていちいち報告しなくてもよくない?俺様も気が散っちゃうじゃん。」
「……死なば諸共だよ。」
「……ひっど!それひっど!」
「そこ。どうかしましたか?」
「先生ー、猿飛君が邪魔してきまーす。」
「え!?俺様っ?!!違うって!!かすがちゃん睨まないでッ!!」
ひそひそ話に気付いた上杉先生の質問に私は挙手して責任を佐助になすりつけた。
ひそひそ
絞られたのは佐助だけ。
「もー、すっごい怒られたんだからー。かすがに。」
「見てた、見てた。面白かった。」
「ちょっとちょっとー。俺様死ぬかと思ったんだけどー。」
「あはは。御免ね、佐助。」
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