つめあわせ 02


なにも知らないくせにと罵るきみだって
何も教えてくれないくせに、ね
心臓に刺さって抜けない
悲しいから泣かないよ
きみが泣かないから 僕が苦しい
砕けて星になれるなら
ほんとうも嘘も もうわからないね
あなたの煙草の残り香が髪になじむ
(のが好き、でした)
真似して吸ったショートピース

切り刻んだ制服
胸のリボン、しゅるり、
3段飛ばしで駆ける階段
おとなになったら愛にゆくわ
あなたへと続く線路
さようなら、二度と戻らないひと
嫌いになった、は最後の嘘
降り注ぐ優しさの中で
はなむけの詞を音にのせて
すきとか好きとかあいしてる、とか

きみの愛、致死量1ミリグラム
お願い今日は見逃して
そんなの、可愛いだけ
君とか僕とか、わたしとあなた、とか
しかくい閉鎖空間
持てるすべての言葉から たったひとつを君に
カラフルビーズをちりばめて
彼女の髪に山茶花一輪
ぱちん、つぶした恋心
四つ折りのラブレター

果たし状?いいえ、恋文です
星が降ったら死んでしまう、わ
夕焼けの紅が目に染みる
しみったれた失恋ラプソディー
丸めた指から覗く未来
天の川は渡れない
怖くなんかないよ、夢をみなくてすむのなら
震える心臓にとどめをさして
わたしに恋がつもってく
すれた心と馴染んだルージュ

あなたが串刺しにした心臓
ちりばめたホログラム
ネオン街に消えたあの子
地下にもぐる電車
その扉をこじあけて
センチメンタルをふきとばせ
不器用を言い訳にしないで
恋がしぬ音を聞いた
世界が崩壊した夕方
きみと融解する温度

ボトルシップ レンアイ
密やかさをあいした
他人の不幸に乗っかって流す偽善
ほら、火星にだって手が届く
君がみせた白昼夢
ヘッドホンで塞ぐスクールかーすと
彼女のオマージュ
君と退屈に手を振ろう
リネンのシーツにくるまって
ベッドの上だけは素直

哀しみを予感してる
ゆうべのことはぜんぶ忘れて
こどもみたいね、ふたり
髪から香る線香花火
くちびるの赤が似合わない
仮りそめの告白
置いて行かないでタナトス
ひとりぼっちじゃ死ねない
沈黙は宝石を生む
間違いだらけの I Love You

あの子が捨てた花束を
僕が拾って海に飾ろう
いつになったら俺のものになるの
口実を待ってる
好きになって ごめんね
好きになれなくてごめん
頭痛のタネは無防備なきみ
わたしたちだけの視線世界
愛なんかじゃ掬えない
金魚よりもこの恋をすくって

掬って、巣食って、救って?
ふしだらに純情
カッコ仮のクセモノ
見守るだけの恋だった
そういう、恋だった
その手を掴むから振り向いてよ
人差し指の指輪
陽の当たらない恋だった
優しいだけじゃ届かないから
羽ばたく君の足枷になりたい

なくしたシーソー
底抜けに明るい恋を嗤え
ごっこ遊びの成れの果て
待って、立ち入り禁止です
ゴミ箱に捨てたホームラン
嘘みたいな結末
まつげをなぞって
くしゃくしゃシーツ
そのひとボクの
だだしくない正論