同期っていいよね
れんあいとかじゃないかも



『あんず〜終わった?』

「もうちょいで上がれそうだから先に行ってて!」

『予約の時間までまだあるから待ってるわ 下で待ってるぜ』


週も折り返しの水曜日
別の課にいる同期丸井くんと仕事終わりに飲みに行くことは気付いたら入社してからのお約束になっていた


「桃咲さん今週も丸井さんと飲み?」

「そうなんです いつの間にか恒例になってて」

「そういえばいつも木手くんも一緒よね?今日は丸井さんと二人なの?」

「木手くんは今日外回りなんで終わって合流できれば、って感じかなぁ」

「相変わらず同期で仲良さそうでいいわねぇ」


定時で帰れるように仕事を片付けて、机回りを片付けていると先輩たちに話しかけられる
入社時からその顔の良さに一目置かれていた丸井くんや木手くんと仲良くしていた私は最初は色々言われることもあったけど、数年も経つと特に興味を失ったのか何も突っ込まれなくなっていった


「お先失礼しまーす」

「楽しんできてね〜」


無事に定時で職場を後にし、丸井くんが待っている場所へと急ぐとベンチに腰掛け携帯を弄る丸井くんを見つけた
ただ座って携帯触ってるだけなのに絵になるくらいかっこいい丸井くんはすごい


「おまたせ」

『おぉ お疲れ様 んじゃ行くか』

「木手くんは間に合いそう?」

『ん〜乾杯には間に合いそうにねぇみたい 先飲んどけってさ』

「そっかぁ お開きになるまでに間に合えばいいね」

『あんずが酔い潰れるまでに来てくんねぇとな』

「もう!今日はそんなに飲まないよ!」


冗談だろぃ、なんて笑う丸井くんに膨れながら抗議し、駅前にある居酒屋に向かう
私より身長が高い丸井くんは歩く歩幅だって違うはずなのに、合わせて歩いてくれるところ 優しくて好きだな




『んじゃキテレツまだだけどお先にお疲れ!ってことで乾杯』

「お疲れ様〜!」


丸井くんはビール 私はカシオレ
それぞれのグラスをぶつけて一気にアルコールを流し込む
あぁ〜〜このために毎週頑張ってるんだよな...


「あ だし巻き食べたい」

『おっいいね 俺もまだ頼みたいやつあるし一緒に頼むか』

「いっぱい頼みすぎたらまた木手くんに怒られちゃうから程々にね」

『大丈夫だって ちゃんと残さず全部食うから』


ちびちびとお酒を飲みながら丸井くんが頼んでいく料理を摘む
前回木手くんが遅れてきた時はテーブルの上いっぱいに料理を頼んでたから、頼みすぎです、なんて怒られたことを思い出していると、テーブルの上に置いていた携帯にピコンと通知が入った


『木手もうすぐ着くみたいだな』

「ほんとだ 木手くんの飲み物勝手に頼んじゃおっか」

『そうだな アイツもビールでいいんじゃね?』

「ならビールと、ついてにあれ食べたいな エビせん」

『そのついでにゴーヤーチャンプルーも頼んでおいてください』

「あ、木手くん お疲れ様〜」


半個室になっている居酒屋で、扉が開いたと思ったら入ってきたのは遅れてきた木手くん
沖縄出身の彼はここのゴーヤーチャンプルーを気に入ったみたいで、あまりに毎回頼むせいで苦手だったゴーヤーもいつの間にか食べれるようになっていた


『というかこの量はなんですか 一気に頼みすぎですよ』

『全部食うんだからいいだろぃ』

『君は本当に相変わらずなんですから…あんずさん ちょっと寄ってください』

「はーい」


見るからに質のいいスーツを脱いでハンガーに掛けるとネクタイを緩ませながら木手くんが私の隣に腰掛ける
すると丁度いいタイミングで木手くん用のビールが届いた


「木手くんも来たことだし、もう1回乾杯しよ!」

『それじゃあ お疲れ様!』

『お疲れ様』


今日は大好きな2人といっぱい飲んで食べて、明日からも頑張るぞ〜!




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