「オイラは死ぬ時は自爆だな」
とうとう認めたのか、と決して認めはしない頷かないプライドの高いの三拍子の揃った両目を見据える。
「…それ、暁メンバー皆思ってるよ」
「つまらねぇと思った?」
「んや、デイダラらしいと思ったよ。ただ、ちょっと、いつもより素直だね」
「デミニーには、言ってもいいやと思っちまった、うん」
それがデイダラなりの甘えだったのか、気紛れだったのかは謎だった。少し悟ったようないつもより静かな瞳をして話していた。私の知っているデイダラはナイーブになったからといって弱音を吐くような男ではない。尖りに尖って自分の心を鋭く保ち、どうやってこの世界に傷跡を残すか。不意を突くような一発をこの世にかませるか。そればかり考えているような男だった。だからこそ、こういった自分の未来を決めつけるような発言は普段はしない。変化に鋭敏な男だ、そもそも想定する未来など無いのかもしれない。
「つまりそれは、ネタばらしだ。もう私個人にはオイラの芸術で驚嘆せてやろう!とか、不意をついてくれないってことー?オーイ、デイダラさん。寂しいじゃない」
そういうとデイダラは私に背を向け、小さく笑った気がした。それがどういった笑みなのか理由を聞かなかったし、聞く前に私の話しに上から被せてきた。
「オイラの芸術性を堪能したきゃいつでも見せてやるよ。お前には俺の最後を託す」
「?」
「…内側にいるんだよテメーは。既にオイラのこと認めてんだろ。オイラが死んだときは。全て爆発して燃やしてくれ」
「全てって、自爆なら何も残らないじゃない。私が燃やすものなんてある?」
「オイラの所有物全てだ」
その時私は、どんな顔をしただろうか。きっと彼の忍術を初めてみた時と同じように驚いた表情をしていたことだろう。そんな私の反応を見ようと、向けられていた背が捻れ横を向く。そして目に映る驚きを見て、満足気に、子供のような満面の笑みで、デイダラは微笑んだ。
「頼んだぜ」
「分かったわ、全てを燃やし尽くすって約束する」