論師と夢主が衣装付き称号について暴走する話
※シンク視点
第5師団の仕事中、珍しいことにシオリから呼び出しがかかった。
しかも更に珍しいことに、伝令曰く、都合がつくなら来てくれ、無理して来なくても良い。とのことだったらしい。
急用ならばシオリが遠慮する筈もないし、ちょっと時間余ってたら来てほしいという程度なのだろうなと辺りをつけ、伝令を受け取っていくつか仕事を片付ける。
そして副師団長に言付けをした後、時間を作って呼び出されたエリアへと向かうことにした。
シオリが呼び出しをかけた一角は殆ど人が近寄らない、それこそ密談にピッタリといった感じの奥まった場所にある部屋だ。
けど密談ならば論師の執務室で充分だし、こんな所に呼び出しを受ける理由が解らない……というのが僕の本音だった。
内心首を傾げながら廊下を歩いていると、パタパタと向かい側から誰かが歩いてくる音が耳に届く。
その笑い声には充分すぎるほど聞き覚えがあって、ぶつかりそうになったのをひょいと避けた後、その見慣れない格好に仮面の下で思わず眉を顰めた。
「何してんのさフローリアン」
「あ、シンクだ!あはは、見てみてー」
「見てるよ。何その格好」
「ユカタって言うんだってー」
「ユカタ?」
「おいフローリアン!お前廊下に出るなら仮面を…っと、シンクか」
「アッシュじゃないか。何?アンタまで変な格好して」
足を止め、前合わせの奇妙な服装を着た二人を見る。
フローリアンは鮮やかな紺色のもので、背中には蛇のような鱗のある精悍な生き物が描かれている。
腰に巻かれている帯もまた同系色のものだったが、よくよく見ると格子模様になっているようだ。
アッシュのものはフローリアンと違い真っ黒で、足回りというか裾周りには炎が燃え盛る様が描かれている。
背中を見せてもらえればそこには赤く燃えた鳥が描かれていた。不死鳥というらしい。
「で?何なのそのコスプレは」
「シオリがくれたんだよ!」
「は?シオリが?」
「あぁ、ユカタ…だったか。"蒼龍"と"朱雀"というものをモチーフにした、論師の故郷にあった民族衣装らしい。称号がどうとか言っていたが…」
「ぼくが"蒼龍"で、アッシュが"朱雀"なんだー」
「うん、意味わかんない」
交互にしてくれる二人の説明は端的過ぎて全貌がつかめなかった。
この二人は情報部に入ってから下っ端同士と言う事でよく一緒に居るのを見るが、お互いが解っていても周囲に説明できなければ一生下っ端から脱却できないじゃないかと思う。
「お前の分もあると言っていたから、論師に聞けば良い。
それよりフローリアン、誰かに見つかったらどうする。仮面だけはつけろと言っているだろう!」
「えー。でもこっちあんまり人が来ないって聞いたよ?」
「あんまりってことは少しは来るってことだ!解ったらちゃんと顔を隠せ!」
ユカタ姿のまま仮面を片手にあーだこーだと話し始めた二人にため息をつき、アッシュの言葉通り僕はシオリ本人に聞くことにした。
フローリアンに言う前にアッシュ自身も仮面をつけるべきだと思う、という突っ込みは飲み込んでおく。
言い合いをする二人を横目に更に廊下を進めば、今度は手近な部屋の扉が開かれる。
ぶつかりそうになったところを寸でのところで避けると、中から出てきたのは淡い桃色のドレス?を着たアリエッタが居た。
「ぁ……シ、ンク」
「…何その格好」
「その、変……ですか?」
「変じゃないけど」
そう言いつつ、もじもじしているアリエッタを見る。
頭につけられた同色の髪飾りは大ぶりの造花で、いつも無造作に流されている桃色の髪を綺麗に纏めている。
首元にはフリルのついたチョーカーをつけており、そこから伸びる涙形のガラスが光に反射してきらりと光った。
ドレスに到っては胸元が大きく開いていて、鎖骨まで見えているので余計にチョーカーが際立って見える。
胸の部分には大きなリボンがつけられていて、アンダーの部分で一度切り返しになっているものの、大きく広がっているために身体のラインは見えない。
そこから伸びる足にはレースのついた白い薄手の靴下でも履いているようで、白いローヒールには花飾りがついていた。
「……晩餐会でも行くの?」
「そんなとこ怖くて行けない……です」
「アリエッタ、アームウォーマーがまだ残って……あぁ、シンク、お前も来たのか」
晩餐会が怖いって、どんな会を想像しているんだろう?
僕がアリエッタの台詞に首を傾げていると中からやはりドレスを纏っているリグレットが現れた。
アリエッタはリグレットが持って来た薄桃色のアームウォーマーを受け取り、それを順番に手首にはめていく。
スカートの裾や膨らんだ袖口から除いているレースと同じレースがあしらわれていて、それがセットのものなのだとすぐに解った。
「これで完成?」
「そうよ、たまにはこういった服装も良いのではないかしら?よく似合っているわ」
「でもちょっと恥ずかしい……です。それにリグレットも、似合ってるです」
「そうかしら?ありがとう」
もじもじとしているアリエッタが褒めれば、リグレットは薄く化粧が施された顔で微笑む。
確かに、アリエッタの言うとおりリグレットもまた普段と衣装が違っていて、それもまたよく似合っていた。
水色で纏められたマーメイドラインのドレスは何故かキラキラしていて(スパンコールというらしい)、ドレスより濃い目の青色をしながらも薄手で透け感のある素材を使ったトップスを羽織っている。
更にその上から寒色のショールを巻いていて、今から夜会にでも行くのかと本気で聞きたい。
「リグレットまで……一体何?さっきもアッシュとフローリアンが変な格好してたんだけど」
「あぁ、あの二人も服を貰ったのね」
「あの二人が"蒼龍"と"朱雀"。アリエッタは"小春"、リグレットは"氷晶"だってさ」
リグレットの説明を聞く前に、別の扉からオリジナルが説明をしながら現れた。
彼もまたどこかの晩餐会に行くのかと聞きたい格好をしている。
太もも丈の紺色のブレザーに、黒のスラックス、襟元はネクタイではなく赤いブローチをしていた。
さり気なく端の処理に金糸が使われていたり、ブレザーの裾から除く繊細なレースなどを見ると結構に金がかかっていそうである。
「うん、それが意味わかんないんだよね」
「ちなみに僕は"融雪"で、ディストは"極夜"だってさ」
「だから意味がわからな……は?ディストまでコスプレしてんの?」
「イオン様、アリエッタ変じゃないですか?」
「凄く似合ってるよアリエッタ」
「ありがとうございます。イオン様も、凄く似合ってる、です」
「本当?ちょっと堅苦しい格好だなって思ったんだけど、アリエッタがそう言ってくれるならこれも良いかもね」
「聞けよ人の話」
照れ照れしているアリエッタににっこりと微笑むオリジナルは、既にこちらなぞ見ていない。
ため息をつく僕に対し、遅かったですねとずれた眼鏡のブリッジを上げながら声をかけてきたのは話題に上がったディスト本人だ。
ディストもまたコスプレをしていて、リグレットとセットでどこかの夜会に。
「……結婚でもすんの?」
「違いますよ!」
薄い水色と白を基調とした燕尾服と、アクセントなのか胸元に飾られた一輪の赤い薔薇を見て、思わずそんな言葉が漏れてしまった。
ご丁寧に白い薄手の手袋までしている。
「もらい物ですよ。元凶なら奥に居ますから、貴方も行ってさっさと巻き込まれなさい」
「何それ、物凄く帰りたくなってきたんだけど」
「それは客人に対して失礼よ、ちゃんと挨拶だけはしておいた方が良いわ」
「客?」
髪を結い上げお団子にして纏めているリグレットの言葉に、仮面の下で眉を顰める。
あ、リグレットってばイヤリングまでつけてる。本当にトータルコーディネートされてるな…あれ?僕ももしかしてコーディネートされるってこと?
もしかしてシオリが呼び出した理由ってコレ?
「僕ちょっと用事が……」
「逃がしませんよ。貴方も論師とあのメイドの餌食になりなさい」
「餌食って何さ!?しかもメイドって誰!?」
腕に着いていた紐を捕まれ、そのまま奥の部屋へと連れて行かれる。
ディストに引っ張られて着いた先には、楽しそうに笑っているシオリと客人らしいメイドが思い切りだべっていた。
歓談していたわけでも、談笑していたわけでもない。
力いっぱい、だべっていた。
「えー、まじ?やっぱ原作より酷い感じ?」
「まじまじ。もういっそ顔面に一発ぶち込んでやろうかと何度思ったことか」
「身分が邪魔するんでしょ?そこが面倒オールドラント!」
「ほんっと、マジで面倒よオールドラント……と、あれ?もしかしてシンク?やだー、ちょっと可愛いじゃないのー!」
シオリと一緒にポテトチップスを頬張っていた客人もといメイドが僕達に気付き、話をやめて椅子から立ち上がり歩み寄ってくる。
シオリはシオリで僕に手をふってるし、マジでそろそろ状況の説明をお願いしたい。
ディストはディストでちゃんとシンク届けましたからね!とか言って出てっちゃうし。僕は荷物じゃないぞ。
「ごめんねー、急に呼び出して」
「ねぇ、意味がわかんないんだけど」
「うっは!こっちのシンクも12歳なんだよね?ちっちゃーい、かわいー」
「ちっちゃい言うな!」
「ごめんごめん。んじゃ状況説明も兼ねてまずは自己紹介しようか。
私はカナコ。カナって呼んでちょうだいな。ファブレ家で働いてるメイドで、そこに居る論師と同郷なのよ」
「同郷……え?てことはアンタも異世界から」
「そうそう、で、私ファブレをバックに服屋さん展開してるんだけど、そのブランドを見た論師が私が同郷じゃないかって気付いたらしくてね。
そこから手紙が送られてきて接点ができて、こうして個人的に仕事を請け負うくらい仲良くなったってわけ」
からからと笑いながら豪快に、且つ簡潔に説明され僕はぽかんとしていた。
シオリと同郷、というだけでも驚きなのに彼女はファブレ家でメイドをしているという。
しかもいつの間にかシオリが接触を果たしていたらしい。一体何がどうなっているんだ。
そしてもう一つ、カナは服屋を展開しているというではないか。
つまり、だ。
「フローリアンたちがコスプレしてたのはアンタが原因なわけ!?」
「あはは、コスプレって失礼な。作ったのは確かに私だけど、依頼してきたのはシンクの論師よ」
呑気にお茶を啜っているシオリをピッと親指で差しながら言うカナ。
よくよく見ればシオリもまたいつもの論師の衣装ではない服装をしていて、髪もまたポニーテールにして白いリボンをつけている。
「いやぁ、称号システムの話をしてたらつい」
「意味が解らない、意味が解らないからね!?」
「あらまぁ、何で二回言うのシンク」
「それはあれでしょ、」
「大事なことなので、」
「「二回言いました!」」
「意味が解らないって言ってるだろ!」
訳の解らないノリ且つ二人しか通じないネタを口にして笑っている二人に対し、思い切り突っ込みを入れてみるもののこの異世界コンビはちっとも凝りやしない。
それどころかカナは新しい箱を取り出して僕に押し付けてくる始末で、このマイペースさにああ確かにシオリと同郷だよコイツはと嫌な方向で納得してしまう。
「というわけでシンクもそれに着替えてね」
「どこら辺がというわけなわけ!?」
「あら?シンクはシオリとセットなんだけど、気に入らなかった?」
「シンク、私とおそろいはイヤ?」
シオリにちょっと凹んだような顔で言われ、ぐっと言葉が詰まる。
いつも側に居る分その顔が演技だと解る。
解るがやはりその顔をされると僕が悪いことをしている気分になる。
「……着ればいいんだろ、着ればっ!」
「ありがとシンク!」
「シンクの称号は"不良"よ!」
「意味が解らないって何回言わせる気!?」
何故か自信満々に告げられ、箱をひったくりながら最後のツッコミをする。
隣室を借りて中に入っていたものを身に纏い、シオリの元へと戻ればシオリはパッと顔を明るくさせてくれた。
その笑顔は……素直に嬉しい。隣のカナのドヤ顔はむかつくが。
「やっぱり似合うね!あ、仮面外して。ヘアピンつけるから」
「は?仮面を?でも」
「あぁ、大丈夫よ。カナも私と一緒でシンク達のこと知ってるから」
「あ、そう」
赤いヘアピンを取り出すシオリに言われ、渋々仮面をとる。
シオリが仮面を外すことで顔にかかってくる長さが不揃いな前髪をヘアピンでまとめてくれて、僕はその間にシオリの格好をまじまじと見た。
えんじ色のプリーツスカートは赤と緑のチェックのラインが入って、僕のスラックスと同じ柄だ。
長袖のワイシャツもその上から着ている紺色のベストもまた同じで、違いらしい違いと言えばシオリはスカートと同じ柄のリボンを胸元に付けて、僕はネクタイをしているところだろうか。
「はい、できた」
「……ありがと」
何となく。そう、本当に何となくシオリの足を見る。
普段は膝下丈のスカートに隠れている白い足が、今は黒いサイハイに包まれている。
思ったよりも細かったんだななんて思っていると、何故かワイシャツの襟元を崩され、ネクタイもわざと緩くされた。
コレで全員完成ねとカナが楽しそうに言う。
「シオリとシンクの学生服はやっぱり称号としては王道よね!」
「シンクが"不良"なら私は?」
「……"会長"?」
「僕もう突っ込まないからね。で、結局どうしてこうなったわけ?」
ため息交じりの僕の台詞に二人は顔を見合わせると、二人して僕をテーブルへと誘ってくる。
なので素直に同じテーブルに着いて紅茶を飲みつつ、僕は最初からの説明を聞くことになった。
前述の通り、カナは現在ファブレ家をバックにつけオリジナルブランドを展開している。
そして称号システムというものの話になり、どうせならば称号システムにちなんで服を作ってくれないかとシオリがカナに依頼を出したらしい。
衣装製作を頼んだメンバーは先ほど出会ったフローリアン、アッシュ、アリエッタ、オリジナル、リグレット、ディストに加え、僕やレインも含まれている。
そうして出来上がった服が今日届けられて、全員に配布されたそうだ。
それぞれにイメージがあり、二人でセットになっているとか。
アリエッタの"小春"とオリジナルの"融雪"。イメージは春×ノーブル。
成る程。晩餐会にでも出るのかという僕の印象はあながち間違ってもいなかったようだ。
次にフローリアンの"蒼龍"とアッシュの"朱雀"。イメージは夏×ユカタ。
暑い季節に着る民族衣装らしく、それぞれ龍と不死鳥が刺繍されているとか。
不死鳥はアレだ、アッシュの名前の由来からとったんだろう。
そして僕の"不良"と#カナコ#の"会長"。イメージは秋×制服。
なんでも、#カナコ#達の故郷の学生服をモチーフとしているそうだ。
夏用の半袖と冬用のブレザーもあるらしく、後でくれるとのこと。
最後がリグレットの"氷晶"とディストの"極夜"が冬×正装。
夜会にでも行けそうな、という僕の感想は間違っていなかったらしい。
それぞれ衣装に名前がついている、ということで間違っていないようで、よくもまぁここまで考えるものだと呆れ半分関心半分で聞く。
ところでこれ、全部でいくらかかってるんだろう?
そしてそのお金はどこから出てきたんだろう?
「あれ?レインとラルゴの分はないの?」
「あぁ、あの二人はね、あそこ」
何故かその質問はしてはいけない気がして、疑問を飲み込んでから無難な質問をする。
すると窓から中庭を指差され、首を伸ばしてみてみればそこには何故か土いじりをする二人。
半ズボンのサロペットを着たイオンと、オーバーオールを着たラルゴ。
何故か二人とも麦藁帽子を被っている。
土いじりをする姿は楽しそうだ。楽しそうだが珍しい組み合わせでもある。
「……ねぇ、何であの二人をセットにしたわけ?」
「ぶっちゃけて言うなら……余りよ!」
「ぶっちゃけすぎだ!!」
「しょうがないでしょ!元々女性服専門なのよ、私は!イメージは秋×農夫よ!」
「しかも秋だぶってるし!」
「さっきから突っ込んでばかりね。突っ込みはしないんじゃなかったの?」
「アンタが突っ込ませるようなことばっかり言うからだろ!!」
僕とカナのやり取りにシオリが笑う。
笑ってないで止めて欲しいという僕の切なる願いは今のところ届きそうに無い。
結局それから数時間後に、カナはバチカルに帰ると言って教団を去っていった。
本当に嵐のような人物だった。暫く会いたくない。
僕がぐったりとしていると、いつもとは逆にシオリがコーヒーを淹れてくれる。
礼を言ってから一口飲んでみれば、少し濃い目の味にシオリらしいなと思った。
シオリは濃い味は苦手なくせに、コーヒーや紅茶だけは濃い目を好む傾向がある。
だから僕も、ちょっとだけ濃い目にしていつも淹れるのだ。
「ふふ、カナに振り回されてたわね」
「シオリの故郷に住んでる人間ってさ、シオリやカナみたいにみんなマイペースを崩さないわけ?」
「そんなことないけどね。むしろ平均大好きで特別目立つことを嫌う人たちのほうが多いよ。
出る杭は打つを地で行く民族だったから」
「その民族性を今この瞬間少しでも出して欲しかったよ」
僕の言葉にシオリはころころと笑う。
短いスカートを揺らして僕の隣に座ると、足を組んで僕の肩に頭を預けてきた。
いつものこと。いつものことのはずなのに、服が違うだけでどうしてこんなに印象が違うんだろう?
「でも久々に楽しかった。私も、カナも。昔を思い出せてちょっとテンション上がっちゃった」
「……普段はもっと大人しいって言いたいわけ?」
「大人しいでしょ?」
「表向きは、ね」
「あはは、否定できないな」
「否定してよ、そこは」
ちらちらと見える太ももにドキドキするのは何故だろう。
視線を逸らしつつ、前髪が視界を隠してくれないことがじれったい。
「シンクも、かっこいいよ」
「……え?」
「制服。似合ってる。ちょっと着崩してる感じがまたカッコいいよ」
「ほ、褒めても何も出ないからねっ」
「ふふ、解ってる。その格好を見れただけで充分よ」
カッコいい、といわれて頬が熱くなるのが解った。
ついついきつい物言いをしてしまったが、シオリはきにすることなく微笑んでいて……何だか動揺してしまう自分が酷く子供に思えてしまう。
「……いい、から」
「ん?」
「だから!シオリも、その格好、可愛い……から」
何とか同じ土俵に上がってみようと僕もシオリを褒めてみたけれど、何故か頬はもっと熱くなった。
シオリはきょとんとしたかと思うと、また笑ってありがとうと言ってくれる。
ああもう、本当にシオリには敵いそうにない。
「シンク、これからもたまに着てくれる?」
「……たまにだからね」
「うん、解ってる」
それでもまぁ、こんな風に楽しそうに笑ってくれるシオリが見れたから良しとしようか。
肩にかかる重みに幸せを感じながら、僕はもう一度コーヒーを啜るのだった。
論師と夢主が衣装付き称号について暴走する話
タイトルそのまんま(笑)
朱梨様リクエスト、言論とトリトリのクロスオーバー(メインの世界は言論)で、論師がトリトリ夢主に衣装デザインを頼むお話、でした。
それぞれ称号もつけてみました&制服は王道だと思うのですが、いかがでしょう。
皆の衣装を考えてる時が一番楽しかったです。
朱梨様、いかがでしたか?
何か盛り上がる論師とトリトリ夢主が少ない気もしますが、こんな感じに仕上がりました。
シンクが戸惑っているだけのような気がしなくもないですが、お気に召していただければ幸いです。
リクエストありがとうございました!
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