トリップ!×トリップ?03.5
※ルーク視点
優しい夢だと思った。
ゆっくりと頭を撫でてくれる手に、母上を思い出した。
ちょっとシニカルな笑みを浮かべながらオレやイオンやシンクを見守っているシオンは、兄が居たらこんな感じかなって思った。
オレと一緒にわやわやして、馬鹿やってくれるシンクやイオンは、本当に兄弟になった気分だった。
優しい優しい、夢だと思った。
醒めたくないと思った。ずっとずっとここに居たいと思った。
幸せな、夢だった。
でもさ、ローレライ……駄目なんだろ?
オレは、戻らなきゃいけないんだろ?
だってオレはまだ終わってないから。
けどオレの心が折れそうだったから。
オレの魂の火が燃え尽きそうだったから。
ちょっとだけ休んで、あと少しだけ頑張ってくれって。
そういう意味で、オレをここに送ったんだよな?
大丈夫、解ってるよ。
オレは大罪人だ。
だからオレはその罪を償わなきゃいけない。
そのために一番良い方法は未だに解らないけど、目の前のことを精一杯やることをやめちゃいけないんだって。
ここに来て解ったから、もう大丈夫。
ありがとう。
ほんの少しの時間だったけど、凄く凄く嬉しかった。
とてもとても幸せだった。
だからローレライ。
大丈夫、オレはまだ頑張れるよ。
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