本堂瑛佑の父親であるイーサン本堂は、日系2世のアメリカ人で30年前にCIA(カンパニー)に入った諜報員。そして、内部資料によると4年前、日本での任務中に死亡――


水無怜奈と瓜二つの姉を持つという本堂瑛佑。
彼の父親について調べてくれと頼まれたありすが、上記調査結果と関連資料をリストアップして回答した2日後。赤井から、新しい情報を掴んだとの連絡があった。

横浜の使われてない倉庫で4年前、水無怜奈にそっくりな女がイーサン本堂を殺害。その直後に駆け寄り本堂の名を呼んだ男は気配に気づき自害。そののち黒ずくめの2人組の男が登場したとの目撃情報があったらしい。

「目撃者はそこの2階を寝床にしていたホームレス。ジョディが持っていたその男の写真と同一人物だということだから間違いない」
「その2人組というのは一体…」
「1人は長身長髪、もう1人はサングラスをかけたガタイのいい男…おそらくジンとウォッカだろう」
「ジンと、ウォッカ...」
赤井さんが、こちらで何かあったらまた連絡する。と告げて電話を切った数日後。



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From : Akai Syuichi
Sbj : (no title)
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どうやらこちらに鼠が紛れ込んでいるようだ。
状況によってはありすも来てもらう。

準備をしておいてくれ。

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毎週決まったスケジュールで運営される研究室と、もう誰も訪ねてくることのないこの家。
赤井さんからメールが届いて以来、ありすはその「状況」に備えて、これらを毎日規則正しく往復していた。



三日月の晩。
ありすが眠れずにベランダから空を見上げていると、静寂を切り裂くように着信音が響いた。


「ありす、今から来れるか?」

「…何かあったんですか」

「状況が変わった、奴らを迎え撃つ準備だ」





悪夢への誘い
その声がどこか嬉しそうだったのは
きっと気のせいじゃない
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