録嗚未
音を立てて離れたキスのあと
少し濡れた唇がイヤに色っぽい
「ねぇ、録嗚未」
「ッあ?」
天幕の中の少し硬めな簡易な寝台の端に録嗚味は座り、私は背中側から彼の背中から胸に掛けて包帯を巻いていた。
たまに意地悪して、素肌の肩に噛みつくとこちらを向いてくれたので(怒ってはいるけどね)その隙に唇を奪ってやる。
何事も無かったかの様に平然を装ってはいるが、多分録嗚未の心は高ぶり初めていると思う。
「そろそろ第1軍長の座譲ってくれる気になった?」
「は。100万年はえーよ」
冗談を言い始めるとまた前を向いてしまうので、これはもうその大きな背中に抱きつくしかない。
私は心底残念を装って耳元に唇を寄せる。
「あら。そう……録嗚未軍で一番首功挙げてるの誰だか知ってる?」
「……さぁな」
「……それに軍長様の痒い所に手が届いちゃう優秀な部下は誰かしら…」
「……………」
もちろん私の話。
黙りこくった彼にとどめを浴びせる
「それに……
身体の相性までバッチ……」
言葉が最後まで言い切る前に私は後ろの寝台に押し倒され、両手は頭の上で片手で拘束されると無理やり顔を固定され、荒っぽくキスをされた。
はじまりのキス ver録嗚未
何が始めるかはご想像通り。
「っはぁ………
あんまり素直じゃないと、
騰様のところにいっちゃうんだから」
ようやく離れた唇には二人を繋げる筋と合わさる吐息が掛かる
「誰が手放すかよ」
「んっ」
噛みつくようなキスからはじまる、
いつもよりも荒っぽい行為のせいで次の日、王騎様直々にお叱りを受けるとは思ってもみなかった。
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