藍染惣右介





私は幸運だった。


ソウルソサエティに来る前


そう。生きてる時に兄であった人と
また同じ様に再開できた事


類に見ない幸運。





私の兄とは兄が五番隊隊長就任後に出会う事ができた。その時には私は一般隊士で、すぐに五番隊へと引き抜かれていった。




兄は皆からとても好かれていた。
五番隊の雰囲気もとても良かった。
それは、妹としてとても誇らしかった。





月日が経ち私が三席にまで上がると

私だけでこなす仕事を貰うようになった。




それは虚討伐とはまた違う仕事。




気づくと、疑問が湧いていた。


−なぜ、兄さんは私だけにこの仕事を?





少しずつ少しずつ疑問が広がっていった…


そんなある日。




「兄さん」


兄さんの隊長室。
私だけに貰う仕事の時は必ず二人だけもしくは、市丸副隊長がいた。



「ん?」

「……この仕事は、一体何に繋がっているの?」




変わらない優しい笑顔。


でもその時だけ目が笑っていなかった。



「…っっ!!」


その恐ろしさに、身体が強張り冷や汗が流れ出す。
今まで見た事がない兄の顔を見てしまった瞬間だった。



幸福なんて、
崩れる時はあっという間なんだ。




「………ああ。

いつ気づくのかと思っていたが、やっと気づいたのか」


聞いた事もない口調に、今目の前にいる人は本当に私の兄なのか疑問に思うが確認する事すら許して貰えないくらい恐怖が身を包む。



立ち上がる音、


畳を歩む音、



そして私の目の前で座り直す兄。

ふわりと兄さんの香りと共に
優しい手つきが頬を撫で、

甘い声で私の名前が呼ばれる。




「そこが、君らしいと言えば君らしい…」




顎から上げられた顔で目が合ったのは
笑顔の兄さん。

でもそれは、私の知っているその顔ではなかった。



「そう、すけ兄さ……」



どこか嬉しそうに笑う顔に


微かに身体が震え、

喉が極度に枯れる。








優しく身体を倒され、
耳元で囁かれる言葉。





「愛しているよ……」














はじまりのキス

別れていた時間は
兄妹の愛という歪んだ絆の深みへと誘う







部屋に朝日が差し込んだ頃、
私は何かを無くした気持ちが心を襲った。



身体を起こし、大好きだった腕から抜け出し急いで部屋を出て自室に向かった。


途中で出会った市丸副隊長は
悲しそうな表情をしていた。




私はどうして良いか分からなくなった。







END...






懺悔。。。

藍染さんが渡す仕事は口実です。
実は何よりも早く手に入れたい物が妹だった。

ていう…

過去にBLEACH夢を考えていた時の
夢主を書きました。

藍染惣右介の実の妹で、兄から寵愛を受け
ていて、それは兄と妹の関係以上。

それを受け入れられない夢主は無理やり関係を築かれてしまい失意の気持ちを抱えたままある日大事な人を兄の手により殺された。そのショックで記憶を失い現世へと降り立ち一護に出会うのでした。

ちなみに、喜助夢でした笑


そんな設定だったなぁん。



お粗末様でした。

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