何の迷いもなく躊躇わずに背を向けてしまった彼からしたら自分が居なくても大丈夫だって思われてるのかもしれない。または俺の存在がそこまで気に掛ける価値すらなかったのかもしれない。そうでなければ俺に背を向けるはずないと思ってしまう俺は何に希望を見出そうとしているのか。でもアイツがそう思ってしまったのは俺に非があるんだろうね。俺は所詮一人の存在で地に落とされて世界が終わったかのような絶望感で崩れて這い蹲るような弱っちい人間でしかない事を知るはずも無くて。だけどそうさせたのは間違いなく俺で、そのイメージがついてしまってのも俺がそうさせた。でもきっとそれで良いのかも。こんな情けない俺を見て欲しくはない。見ないでほしい。アイツにとって俺は最低でそんな軽薄な人間だとしたらアイツの安心感の為に俺はそう演じるし、自分の決断に間違いはなかったんだと思わせたい。アイツの記憶で何があっても俺が強い人間として深く残っているならそれで良いのかもしれない。それを壊してやる必要もないんだ。そうすれば彼が何かに、俺の存在に苛まれる事はない。後悔もないまま幸せになってくれるだろうから。
2025/06/07 - 一