情景



疲れているって言っていたからそれに反応をしても何も反応はなかったね。そこから少なからず俺も疲れさせてるんじゃないかって不安で仕方なかったな。俺が来る時間に彼はもう寝ている事が多かったし自然と会う事も減っていき、あの日もそう。でもちゃんと寝れているなら、と安心をした。寝れない夜を過ごしてない事に。ちゃんと休めてる証拠。そんな俺は彼の居ない部屋を眺める事が日課になった。誰かと話してるのを見た時 楽しそうにしてたのを見て俺以外と過ごす時間が必要なのかもしれないと思ったりもした。俺と会えなくても彼は上手くやれている。俺を言葉に出さないのも表部屋に居るのは距離を置きたいのかもしれないって。だから俺も表に居座るようにしていたけど、それが彼を追い込んでいたのかもしれないなんて笑いしか出てこないな。彼のためにした事は決して彼の為にはならなかった。
2025/06/08 - 九
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