ギロクル/R18
解体されていく銃を眺めながら、ギロロの背中にべったりと張り付く。少し肌寒い外の気温に比べれば暖かいギロロの背中から離れて、左手をギロロの右手に絡ませる。整備の邪魔になっていることを承知で、指の間に指を入れて絡め取っていく。
「何か用か?」
かけられた言葉を素通りして、ギロロの頬から首、肩と軽く触れるだけのキスを落とす。一旦首まで戻って、服で隠れない場所にわざとキスマークを残した。3つ目のキスマークをつけてやろうとしたところで、繋いでいた手を引っ張られ、引き摺られるように身体のバランスを崩してしまう。
ギロロの膝の上に乗せられて、こちらを覗き込んでくる瞳から逃れるように瞼を閉じれば、唇に柔らかい何かが触れた。
触れた唇から入り込んできた舌が口の中を蹂躙する。こちらから邪魔をするために繋いだ指先は、離してもらえずに指が鎖に変わる。 散々嬲られてから離された口の端から透明な唾液が糸を引いて落ちていく。
「やだ」
「何が嫌なんだ」
「全部」
一拍遅れて聞こえてくるため息が何よりも重い。続く言葉を見つけられずに押し黙っていれば、なんの前触れもなく勢いよくテントの入り口が開いた。ギロロのテントに勝手に入ってくる人物を自分以外には一人しか知らない。
「ギッロロー!ちょっと……ってクルル?もしかして我輩お邪魔?」
「きゃー、隊長のえっちー!」
邪魔だと言いそうなギロロの言葉を奪ってわざとわしく大声で言えば、何時もの冗談らしく見えたようで、テントの入り口を開けて入ってきたケロロが、またやっているのかと笑う。予想通りの人物がズカズカとテントの中に入ってきたので、ギロロの膝の上から立ち上がって、入れ替わるようにギロロのテントを後にする。
「もう帰るからごゆっくりー……っとそうだ先輩、また後でな」
こういえばギロロが後から付いてくると踏んで、わざと後で、と伝えた。あとはラボに帰って待っているだけでいい、きっと先輩はやってくる。
案の定、どうして呼びつけられたのか分からずに不機嫌そうな顔でやってきたギロロが無言で近づいてくる。待っている間に転がっていたベットの中から手招きをして、ギロロを呼び寄せる。
「何の用だ?」
大きいため息をつきながらもベッドの中まで入ってきたギロロの左手に右手を絡ませて、顔を見られないようにギロロの胸に頭を押し付ける。
「今日は、甘えたい日なんだよ」
参ったなと呟きながら、ギロロの唇が触れる。
「どんな風に甘やかされたいんだ?」
その言葉だけで、スイッチを入れられたように身体が火照る。ちょっとキスして抱きしめてもらうだけで良かったはずなのに、あまりに熱のこもった目で見られるとそれ以上を望んでしまう。
「……触って、欲しい」
「どこを?」
「ここと、ここ」
シャツ越しに胸の飾りに触れ、スラックス越しに自らの性器に触れる。期待だけで形を変え始めたそこに指が触れると、恥ずかしさで顔がかっと赤くなる。やっぱり今のなし、と言おうとしたが、口から言葉を吐き出すよりも先にギロロに言葉を紡がれる。
「触って欲しかったらどうするんだ?」
頬にギロロの指が触れる。つうっと顎先を伝った指が喉仏に触れ、そこからシャツのボタンをひとつずつ外される。肌がギロロの視線に晒されていくごとに息を弾ませながら、スラックスの前立てを開き、自らの性器を外気に晒した。ギロロの指に指先をに絡め取られて、自らの性器まで導かれ、ゆっくりと一緒に扱かれる。
「こっちは自分で触れるな?」
ギロロの言葉に頷きながら、言われるがままに手を動かす。ギロロの指と舌先が乳首に触れ、意地悪く舌先でつつかれると、性器はみるみるうちに形を変えていく。
「ぁ……っ、せんぱ……そこっ……」
片方の胸を舌で弄ばれ、もう片方は指で痛いくらいに摘まれる。性器を扱く自分の指が先走りで濡れ、滑りが良くなった分だけ快楽も強くなっていく。ギロロの舌に押しつぶすように舐められると、無意識に自身を扱く手の動きを速めてしまう。
「せんぱ、やだ……、もうイキそっ……クッ……」
性器を扱いていた手をギロロに押さえられて、詰るような視線を向ければ、先ほどまで性器を弄っていた手を今度は胸に押し付けられる。
「今度はこっちを弄ってろ」
「んっ、い……じるから……もうイキ、たい……」
「ほら、こっちに来い」
下着ごとスラックスを引き抜かれ、促されるままにギロロの前で膝立ちをする。思わせぶりに唇を舌で舐められてから、ギロロが股間に顔を埋めた。大きくて肉厚な舌に挨拶をするように先端を軽く舐められると、それだけの刺激で期待に濡れた先端から先走りが跳ねてしまう。
頬にかかった蜜をギロロが指で拭ってべろりと舐める。そんな仕草ですら男臭い色気に満ちて、欲に満ちた獰猛な目で見られると、今から自分がギロロに食べられてしまう気がする。それが少し怖いのに、同じくらい、それを待ち焦がれてしまっている自分がいるのも確かだ。
ギロロの口の中に性器が吸い込まれていく。じゅるりと吸われると、腰が抜けそうに気持ちが良くて、胸を弄る自分の指に力が入る。膝を立てた姿勢から思わず腰を揺らせば、性器を口で嬲っている、ギロロの手が後孔へと伸ばされる。
「や、せんぱ……い、待って……アァッ、ちょっと待って……って、言って……」
尻を割り開かれ、ギロロの指が中に入ってくる。前の刺激と後ろの刺激、両方に翻弄されて、膝をついたままで体から力が抜けてしまい、必死に両手を後ろ手について身体を支える。強く力が入っているのに、身体を支えるだけで精一杯で、もう身体を起こす事が出来そうにない。
「胸はどうした?もう触らないのか?」
「だって、せんぱ……いが、あ、も……無理っ……」
こうして両手で身体を支えているだけでやっとだと訴えれば、ゆるゆると物足りない動きで性器をしゃぶられる。
「自分で腰を動かせ、そうしたらもっと気持ちよくなれるぞ」
ギロロに唆されて、両手を後ろに付いたまま恐る恐る腰を動かす。そうすると尻に力が入って中のギロロの指を締めつけ、同時にクルルの性器をしゃぶるギロロの口の中に突き入れる事になり、恐ろしい程の快楽に襲われる。
初めは遠慮がちに揺れていた腰も、ギロロに銜えられているのが、ギロロを支配しているような高揚感にすり替わって、次第に動きが大胆になっていく。
「んっ……、すごいっ……これ……っ、きもち、い……」
夢中になって腰を振り、片手で身体を支えてギロロの頭に縋るように手を伸ばす。
あともう少しで達ける。そう思った瞬間、中のギロロの指にぐっと奥の弱いところを押し込まれて、悲鳴のような声をあげて吐精した。吐精の間もギロロに、勝手に動く腰を押さえつけられ、精液を啜り上げられて、更に声を上げさせられる。
「や、飲む、な……ちょっと、待って……や、だ」
ようやく顔をあげたギロロと目が合うと、ギロロは勿体付けるように無言でこちらを見つめてから、ごくりと喉を鳴らした。ぺろりと舌なめずりする姿を見せつけられ、獣のような仕草に反応して、くわえ込んだままのギロロの指をきゅうきゅうと締め付けてしまうが、もう指だけでは足りない。
イったばかりで気怠い身体を起こし、ギロロの胸にぺったりと張り付くように身体を預けながら、自分から舌を絡めて、ギロロを押し倒す。後ろ手に両肘をついてクルルごと身体を支えたギロロのシャツのボタンを外して、ちゅっちゅっと胸元にキスを落としていき、下半身まで滑らせた手でベルトを引き抜いた。片肘をついたままよしよしと頭を撫でてくるギロロを動揺させてやりたい。この男の顔が快楽で歪むところがみたいと、ギロロの腰に乗り上がって自らそこへ腰を落とす。
「あ、おいっ……っ!」
奥までギロロの雄を迎え入れると、それまでの余裕が一変してギロロの口元が歪む。
「ふ……っ、ぁ……っ」
性急な繋がりは少し辛かったが、ギロロのそんな表情を見られたことに満足して、ギロロの顎を掴んで唇を奪う。
「……動くぞ」
腰を掴んで離そうとしないギロロの手を解いて顔を寄せる。
「駄目、今日は俺が甘えていい日なんだろ」
嫌そうに顔を歪めながらも大人しく手を放してくれる辺り、言葉はないがしばらくは好きにさせてくれるようだ。
腰を揺らすと、ギロロの腹筋にぐっと力が入る。その引き締まった腹筋を撫で、つうっと下生えまで下ろしてくすぐれば、中のギロロがびくんと跳ねて、一層硬く大きくなっていくのが分かる。腰を揺らす度に、はっ、とギロロが息を吐く。いつもは散々翻弄されているギロロの男らしい唇がくっと歪む度に、自分がその表情を引き出していることが面白く、より大胆に腰を揺り動かす。
「ギロロせん、ぱいっ……きもち……いい?」
「ああ」
腰を振りながら、自身の胸元に手を這わす。軽く摘んだだけでも思わず声が出る程気持ちよくて快楽が渦を巻く。
「あ、んっ……きもちい、アッ……どうしよ……」
「どこが気持ちいいんだ?」
触られている乳首も気持ちいいし、触っている指先も気持ちいい。もちろん中のいいところにギロロが当たっているのも気持ちがよくて、次第に夢中で自慰をするように自分本位に腰を動かしてしまう。
「ぜんぶ、ぜんぶきもち、いいっ……んっ」
「ここは?」
ギロロの手にギロロの頬を撫でていた方の手を掴まれて、性器まで導かれる。ここ、と言いながら、ギロロの節ばった指先を絡められて上擦った声をあげる。
「そこも、きもち……い、いっ」
自分がどんないやらしい姿をギロロに晒しているか自覚がないまま、片方の手で乳首を弄り、もう片方の手で自らの性器を擦る。
「あ、んっ……これ、……すき、だろ?」
「ッ……今、動くな……っ」
腹に力を入れながら腰を揺らすと、ギロロの語尾が震える。自分がギロロを翻弄している事が嬉しくて、ギロロにのしかかるようにしてちゅっちゅっとキスの雨を降らせながら、もっともっとと腰を振った。
「はっ、ぁっ……先輩の、すごい……腹のなかで、びくびくって、あ、んっ……」
「く……っ、クルル、そろそろ……」
ギロロが今にも達しそうにびくびく震えるのを感じると、腰の動きを弱めて、ふっと淫蕩な笑みを浮かべた。
「んっ……まだ、駄目だって……」
ここで一緒にイったら気持ちいいことは分かっている。でももっとギロロを快楽の淵に追い詰めたい。もっとギロロの頭の中をいっぱいにしてやりたい。
「このっ、性悪……っ」
「んな事言っていいのかよ?」
揺らしていた腰の動きを止め、ずるっと二人の繋がりが解けるぎりぎりまで腰を浮かし、それからまた腰を落とす。
「アンタ……これ、も……ぁっ、好き、だろ?」
「ぐ……っ、貴様……っ」
ギロロとはもう何度も身体を重ねてきた。ギロロがクルルの身体を知り尽くしているように、クルルだってギロロの好みくらいは知っている。いつもはギロロに強請られて恥ずかしさに震えながらする事の多い体位だが、自分がギロロを攻めていると思えば、恥ずかしさより嗜虐心の方が勝った。
ギロロの雄がせわしなくびくびくと震える。もうそろそろ限界が近いようだと、ふっと笑みを浮かべてギロロを見下ろした。
「先輩、イキたい?」
「……ああ」
「なら、なんて言えばいいか分かるよな?」
クルルが、ギロロによく言われているセリフだ。ここぞとばかりに問いかけると、ギロロがまた男らしい口元をくっと歪める。
「イかせてくれ」
その言葉を聞いただけで、蕾に力が籠る。背筋がぞくりとするほどの高揚を感じながら、ギロロの願いを叶えるために腰を動かす。
ギロロの両手を掴んで床に押さえつけ、これでもかと腰を振る。腰を振るたびに、先端がギロロの腹に擦れて先走りがとろとろと垂れていく。
「クルル、イくぞ……っ」
「あ、んっ……俺も、だめ……っ、も、いく……っ」
最奥にギロロの熱い精が吐き出されて、それに釣られるようにクルルの性器からも白濁が溢れる。イッたばかりで辛いのに、ギロロをイかせた快楽に心が震えて、腰の動きが止まらない。ギロロを押さえつけていた両手が解け、ギロロの胸にぺったりと身体を預けて、それでも腰を振ってしまう。自分では止められないから早く止めてとギロロに訴えるが、ギロロは呆れた事に、尻を掴んで下から揺すってくる。強すぎる快楽にギロロに縋り付いて、ギロロの肩に爪を立てれば、ギロロの顔が僅かに歪んだ。
繋がったままでごろんと体制を入れ替えたギロロに、片足を掴まれて内腿を舐め上げられる。隠しようがない性器にギロロの指が絡められると、自分で擦っていた時とは比べ物にならないくらいに気持ちがよくて、すすり泣くように絶え間なく自分の物とは思えないような甘い声が漏れる。
達したばかりとは思えないほど硬度を保ったままのギロロの雄が、ひくつく中を堪能するように緩やかに動き、そのままずんと腰を突き入れられて、頭の中が真っ白に塗りつぶされていく。
「ひ、ぁっ……い、ま……それ、やだ……っ」
必死にギロロの身体を離そうと腕を突っ張ってみても、ギロロはお構いなしに腰を突き入れてくる。奥を突かれるごとに腕からは力が抜け、唇を噛み締めて、快楽の波に耐える事しか出来なくなっていく。
快楽に濡れた目でギロロを睨みつけ、ギロロの頭を引き寄せて、もうやめてと口元にキスを落とすが、逆効果だったようで、ギロロにそれだけでイってしまいそうなくらいに濃厚なキスを返される。唇を離したギロロに、いまにも唸り出しそうなほどに獰猛な笑みで見下ろされた。
「今度は俺が攻める番だ、今日は好きなだけ甘やかしてやる」
食らいつくされそうな勢いに、掠れた声で、アンタに出来んのかよ、と小さく答える。
数時間後には、そんな自分を後悔する事になるのだけれど。
.