願いは大空を駆けた


 普段よりも賑わっている商店街。歩いている人々もどこかそわそわしている様子。サンタクロースのソリの音は、もうすぐ近くまで迫っている。
 昴は夕飯の買出しに外へでてきていた。最近は最初に夕飯のおかずを決めてから買い物に出掛けなくても、スーパーで安いものを探しつつおかずを決めるということもできるようになっていた。また、野菜の目利きもなまえと買い物に来た時に教わったためいつの間にか養えていた。
 習得した能力を振り返り、改めて「料理をする人々には頭が上がらないな」という以前は考えもしなかった感想を常に抱いている。
 スーパーの広告を思い出しながら足を進めていると、女性の声が耳に入った。
「あら? 貴方……」
「ん……?」
 声を掛けられたのは自分だった。初めて聞く声だ。
 振り向くと、たった今すれ違ったであろう女性が同じように立ち止まっていた。
「貴方、沖矢くん? 沖矢昴くん?」
「はい?」
「あっ、ごめんなさい。なんだか貴方を見かけたら嬉しくなっちゃって……」
 女性は緩む頬を抑えるようにそこへ手を添える。
――誰だ?
 秀一はこの女性を知らなかった。
 しかしどこか似たような人を見たことがある気がしていた。いや、気がするだなんてものではない。毎日のように彼女とは話している。そう、目の前にいる女性は――。
「初めまして。なまえがいつもお世話になっています。なまえの母の沢田奈々といいます」
「なまえさんの……」
 なまえよりも深い茶色の髪に大きな瞳。柔らかな声音。お辞儀をして頭をあげた際、ショートボブの髪が小さく揺れた。
「いえ、お世話になっているのは私の方です。なまえさんにはいつも助けられてばかりで……」
 社交辞令じみた言葉がすらすらと口からこぼれると、奈々はポカンとした後、なぜか嬉しそうに口元を隠して笑いだす。なにか変なことを言っただろうか。
 一つひとつの仕草もどことなくなまえに似ていて、彼女が歳を重ねたらこんなふうになるのだろうかと頭の片隅で考えた。
「あっ、そうだ!」
 奈々は電気がついたような表情をする。なにか閃いたらしい。
「沖矢くん、このあと時間あるかしら?」
「は……?」
 閃いたとパンっと両手を合わせた奈々。にこにこと笑う姿も、なまえにそっくりだった。

 奈々に「少しお話したい」と言われた秀一は、商店街から離れ、カフェに案内した。商店街の賑わいがかろうじて聞き取れるくらいの距離にある。喧騒から離れた空間は、どこか日常から切り離されたかのような雰囲気を醸し出していた。
「ごめんなさいね、強引に誘っちゃって……。迷惑ではなかった?」
「いえ、急ぎの用事ではありませんでしたから」
 買い物に行く途中だったからといって、冷蔵庫の中が空っぽになったということではなかった。今日は食材の値段が安くなる夕市が行なわれるのだ。
 秀一はゆったりとスーパーに赴いて、商品をチェックしつつ気になるものは籠に入れていき、夕市が始まったと同時に対象商品を手にしてレジが混み合う前に精算してもらおうと予定していた。
 しかし夕市が始まる時間はまだまだ先。秀一には考えたいことがあり、早めに家を出たのだ。ゆったりと歩いていれば新たな予測や推理がでてくるかもしれないと踏んだから。
 秀一の頭を埋め尽くしていたのは、先日発覚した防犯カメラの映像に映っていた人物に関してである。
 だが、映像に映っていたからといって、彼女になにか疑いの目を向けているということでもなかった。映像の日付を確認してみたところ、ちょうど有希子に連れていかれアメリカに旅立っている日だった。元々あちらにいる友人に久しぶりに会いに行くとも言っていたから、もしかしたらなまえの隣にいる男がその友人なのかもしれない。
 二人が映っていたのは、秀一が発見した出入り口付近での映像だけで、中でなにをしていたのかはわからなかった。
 そんな考えを巡らせていた今日、まさか彼女の母に巡り会うなんて。しかも米花でだ。一体どうして遠い並盛からここにやって来たのだろう。
「沢田さんは今日はどうしてこちらに?」
「お友だちに誘われてね。娘さんがバレエの先生をしているんだけど、先生になって初めての教え子が発表会にでるって言うから……それを一緒に見に行った帰りなの。こっちの方はあまり来ないから、観光って言うと大げさだけれど、見てみようかなあって思って。それに……」
 注文したカフェラテと珈琲がテーブルに置かれる。店員に頭を下げてから奈々は話を再開した。
「歩いていたら、もしかしたらなまえちゃんに会えるかな……なんて思っちゃって。そんな矢先に貴方を見つけてしまったから、つい声をかけてしまったの」
 可愛らしく笑い、熱さを確かめながらゆっくりとカップに口をつける奈々は、どことなくなまえを見ているようだった。『この母にしてあの娘あり』と考えてしまうのは致し方ないだろう。
「貴方のことはね、なまえちゃんが帰省した時に写真を見せてもらって、それで顔を覚えていたの。とってもかっこいい面立ちだからすぐに覚えちゃったわ!」
「それは……ありがとうございます。ちなみに、それはどんな写真でした?」
 秀一にはなまえに写真を撮られた記憶がなかった。自分たちが撮るのは完成した料理だったり風景画だ。人物はほとんど撮らない。
「えーっと……確か、居眠りしちゃってる写真だったかしら?」
「え」
 首を傾げて斜め上に視線を向けながら奈々は思い出していた。
「顔に痕がついていたから、なまえちゃんはちょっと笑いながら見せてくれたんだけど、それは沖矢くんに失礼よねえ。こんなにかっこいいのに!」
 居眠りしていた時の写真なんて聞いてないぞ。いつ撮られたんだ。最近は書斎で居眠りしてしまうことも少なくなってきているはずだから、そうするとだいぶ前の話になる。
 なまえが奈々と会ったのはいつだ。一番近いのは、彼女が調子を崩す前のこと。その時に見せたと考えるのが妥当だろう。
 秀一が悶々としていると、奈々は店員が新たに運んできたチーズケーキをつつきながら顔を上げた。
「最近はどう?」
「元気ですよ。仕事が立て込んでいるようで、部屋に引きこもっていたり、時々唸り声をあげていますが」
「違うわ。貴方のことよ」
「は……私?」
「ええ。貴方のことを聞かせて?」
 奈々はぱくりと一口ケーキを頬張り微笑んだ。
――なにを話せばいいのか。
 少しの間悩んだ秀一は、無難な家事の話題、特に食卓について話をした。
 奈々はケーキやカフェオレに手を伸ばしながら楽しそうに耳を傾ける。
「沖矢くんは毎日充実してるのね。なによりだわ」
「それもこれもなまえさんのおかげです」
 素直にそう述べると、奈々は眉を下げて俯いた。テーブルの上に乗せた両手の指を弄る。
 なにか、言ってはならないことを伝えてしまっただろうか。
 奈々は指を動かしながら唇を少し開いたり閉じたりを繰り返した。それを数回見送ると、ゆっくりと顔を上げた奈々と視線が交わる。
「……ありがとう、沖矢くん。私、嬉しいの。あの娘が沖矢くんの話をしてくれて」
「っ、?」
「なまえちゃんは、やっと一歩前に踏み出せたと思うの。沖矢くんのおかげでね」
「は、どういう……」
「沖矢くんと出会って、なまえちゃんは変わったわ」
 そう言って奈々はカフェオレを一口飲む。喉がごくりと動いていた。
「あの娘は、昔から色々なことに賢くてね。お手伝いやツっくん……弟の面倒も率先してやってくれて。成績も素行も申し分ないんだけど、なんでか空っぽに見えたの」
「空っぽ?」
 そのまま奈々の言葉を繰り返す。すると彼女は口元だけでゆるく笑みをつくって話を続けた。
「ええ。うんと……どこから話そうかしら。沖矢くん、なまえちゃんに弟がいることは?」
「はい、存じ上げています。確か四歳差……でしたっけ」
「そうなの。沢田綱吉。とってもやさしい子よ。私となまえちゃんは『ツっくん』って呼んでるんだけど……。
 なまえちゃんはね、ツっくんが生まれるまでの間、すごく不安定な子でね。今では想像できない感じだけれど、突然泣き始めたり自分の頭を叩いてしまったりとか。なんて言ったらいいかわからないんだけど、今思い返せば、まるで自分で処理できない感情をさらけ出しているたというか……。当時は本当に、どうしたらなまえちゃんが落ち着いてくれるのかわからなくて、抱っこしたり抱き締めてみたりしたけど、余計に泣き出しちゃったこととかもあったの」
「…………」
「周りの子たちがだんだんお話ができるようになってきても、なまえちゃんはとても口数が少なくてね。意思表示も訊かれた時にしか答えなくて……。それもまるで、どう振る舞ったらいいのかわからないように、一度私や旦那の顔色を伺ってから口を開くような子でね。
 それが、ツっくんが生まれてから人が変わったように明るくなって、率先してツっくんの面倒を見たり私のお手伝いをするようになったのよ。まだ幼稚園児だったから、弟ができてお姉さんぶりたいのかなあって当時は思ってたんだけど……」
 綱吉が生まれてからの生活は、なまえ一人を育てていた日々が幻だったようだと奈々は振り返る。それくらい、なまえは変わった。面倒見がよくなったり、気配りができるようになったり、おどおどすることもなくなった。綱吉の世話を率先してみている姿はまるで小さな母親になったかのよう。
 それは綱吉が中学校を卒業――厳密に言えばリボーンが家庭教師としてやってくる時――まで続いた。
 勉強も家事も上手くこなしていて、学校の教員からの評価も高い。友達もたくさんいた。けれど、なまえの優先順位はあくまでも綱吉や家のこと。友達に遊びに行こうと誘われても、綱吉が家で一人になってしまったり、奈々が風邪を引いたりしてしまった時、なまえは必ず家に残った。
「……そうやって、ずっとなの。あの娘はツっくんが生まれてから、ずっとツっくんを通して世界を見ているの。ツっくんに家庭教師がつくようになってからは……」
 奈々は口を閉ざす。
 家庭教師であるリボーンが来てから、なまえは少しだけ変わった。綱吉に向かって申し訳なさそうな表情を浮かべるのだ。綱吉はそのことに気づいてない。気づいているのは、自分、そしてリボーンくらいだろうと奈々は考えている。
 負い目があるかのように綱吉を手助けするなまえ。綱吉が忙しそうにバタバタとどこかへ出掛けると、決まってなまえもいなくなっていた。「友だちと遊んでくる」「友だちの家で勉強合宿するからしばらく帰らないね」等、きちんとどこでなにをしてくるのかを母に伝えてから出掛けるだけ、綱吉よりも安心していたこともあった。しかし、それが嘘であることを奈々は見抜いていた。これは母の勘としか言えないけれど、なまえも綱吉が忙しそうにしていることに関わっているようにも奈々には見えた。
 これまでいろんなことがあった。いろんなことがあった分、いつの間にかなまえも綱吉も立派な大人になっていた。けれど、母からしてみればまだまだ未熟な面も心配になる面もたくさんある。
 奈々はこれまでのことを振り返りながら沈黙を破った。
「……本当はツっくんを通さないで世界を見て、触れてほしいと思ってた。色んなところに連れていけば視野も広がってそうなるかもって、沢山おでかけしたりもした。でも、何も変わらなくて。私には、なまえちゃんが自分から一歩踏み出して生きていく方法がずっとわからなかった。……自分の娘なのにわからないなんて、駄目ね」
 申し訳なさそうに「ごめんなさいね、突然こんなこと」奈々の言葉に昴はゆっくりと首を振った。
 目を伏せる奈々を、秀一は眼鏡を通してじっと見つめた。
 まるで懺悔をしているようだった。
 この母(ひと)は、二十数年のもの間、誰にも語らずにずっとこの想いを抱えていきてきたんだろうか。
 以前、なまえが語っていた。父は家を空けていることが多く、今どこで何をしているのかわからないと。母は、父がいない分まで愛情深く自分と弟を育ててくれたと。居候が増えてからも奈々は同じように笑顔を見せていたけれど、数年ぶりに父が帰ってきたときの表情は、きっと父にしか見せないような顔だと思うとも話していた。
 家族構成から見れば一見どこにでもいそうな家庭。しかし、蓋を開けてみたら家庭の数だけ事情は異なる。かくいう自分もそうだ。
 複雑な事情を抱えている家庭も多いため、そういった話はあまり他者に打ち明けない者もいる。そういったことが多い中、彼女も、そして奈々も自分に少しだけ打ち明けてくれた。
「そんな時よ、ご縁があってなまえちゃんが米花町に住むようになって……貴方と出会った」
 奈々は絵本を読み聞かせするように再び語り始めた。
「そんなあの娘が、沖矢くん、貴方のことになるとすごく楽しそうに話をしてくれるの。賢くてホームズみたいに推理力に長けてるとか、お酒がとっても強いとか。実はこっそり煙草を吸っているんだとか、夜更かしばっかりしていて心配だとも言ってたわ。あっ、そうそう、最近は煮込み料理以外もたくさん美味しい料理を作れるようになったとか……。
 初めてなの。なまえちゃんが、ツっくんに関係すること以外で、あんなに楽しそうなのは」
 秀一は呼吸をすることも忘れて奈々の声に耳を傾けていた。
「だからね、貴方にずっとお礼が言いたかったの。沖矢くん、あの娘の……なまえちゃんの世界を広げてくれて、本当にありがとう」
「……ッ」
 言葉が出なかった。
 胸の奥がじんわりと温かくなって、意識していなければ泪が零れてしまいそうだった。
「――俺の方こそ、感謝してもしきれないんです」
 やっとの思いで口から出て言った声は、笑ってしまいそうなほど弱々しい声だった。
 なまえの存在が、どれほど自分にとって大切な存在になっているのか。
 口からどんどん言葉が飛び出したが、上手く文章になっているのかさえ判断できなかった。どうしてこう、肝心なときに舌が、頭が、心についていかないのだろう。歯がゆくて仕方がなくて、それを必死に表に出さないようにテーブルの下で握り締めた手には、後々見てみると深く爪痕が残っていた。
 なまえは美しい女(ひと)だった。
 彼女と出会うまでは、言葉なんてただのコミュニケーションツールの一つで、重要な情報を交わす時のような必要がある場合のみ使いこなせれば良いと思っていた。一緒に仕事をする仲間に、頭が切れる者や柔軟に物事を考えることが出来る者がいれば、口数少なくても考えていることが伝わってしまうことがよくある。また、察しがいい者が一人でもいれば、そいつに言伝をしておけば勝手に詳しく解説してくれる。それがいつしか当たり前になり、身体の隅々まで浸透していっていた。
 だから、なまえと出逢って、言語表現が豊かなことにとても驚かされた。翻訳作家という仕事柄そうなのかもしれないが、彼女はこちらが抱えているものを察し、良い方向へ導いてくれる。
 初めてなまえと出会ってから今日までの出来事が走馬灯のように頭の中を駆け巡る。
 当初はあの大きな邸宅に一人で暮らし、やるべきことだけ淡々とこなしていく生活を想像していたというのに。なまえの存在が、それを一変させたのだ。
 秀一は瞼を下ろしてほんの少しだけ首を振った。違う、俺はなにもしていない。彼女になにもできていない。それなのに、自分がなまえの心に残る存在だなんて。
 頭の中で否定しながらも、気分はふわふわとしていた。ソファーに身を預けているのに、足が地についていない感覚だった。靴の中の指先を丸めて力を込めてみたけれど、なにも変わらない。
 いつの間にか俯いていた。目の前の冷めきったであろう珈琲に、自分の顔が映っている。息が吹きかかり、映っていたものはぐにゃりと歪んだ。
「違うんです……救われたのは、俺なんです」
 そしてそれは、貴女がなまえの母親だからだと。感謝するのは俺の方だ。彼女が実に美しい感性とやさしさを身につけたのは、貴女と過ごした日々があったからだと。
 語っているうちに唇はうわ言のようにひたすらそんなことを呟いていた気がする。
 眼鏡を押し上げて片手で眼を覆った。
 しかし、奈々はすべて受け入れてくれた。彼女は時折ゆっくりと頷きながら、まるで耳にした言葉を宝箱に仕舞うようなまなざしで相槌を打ってくれた。そして――。
「……それじゃあ私たち、似たもの同士なのね」
 おどけたように話す声に秀一が顔を上げる。照れくさそうにしながらも優しい色をまとった姿がなまえにそっくりだった。
 二人して、目尻を少しだけ赤く染めながら笑い合った。

   *

 それから互いに『奈々さん』『昴くん』と呼び合うようになり、あっという間に時間は過ぎていった。
 店を出たのは夕暮れ時だった。駅まで送ろうか尋ねると「居候している子が迎えに来てくれる約束なの」と話すので、目印になりやすい建物まで移動し、そこで別れた。
 奈々の「またね」という言葉が、寒空の下、耳当てをしているかのように温かく秀一の耳を包んでいる。
 いち早くなまえの顔が見たくて、秀一は足速に帰路につき玄関を跨いだ。
 頭の中で彼女はどこにいるのか推理しながら、この時間ならとキッチンだろうと脚を動かす。すると、ちょうど珈琲を淹れていたなまえに「おかえりなさい」とあたたかく迎え入れられた。手洗いうがいを促され、すぐさま行動に移す。すると、寒かっただろうからともう一つ珈琲を用意してくれた。
 手を拭いてから礼を言って一口飲む。体の隅々までじんわりと染み渡るように温かくなっていくようだった。
「あれ? 昴さん、買い物は?」
「…………」
 しまった。言われてから気づくだなんて。奈々とのやり取りで、秀一は買い物をするために家を出たことをすっかり忘れていた。
「珍しい……」
 目を丸くするなまえに、さらに自分の失態が浮き彫りになる。
 片手を腰に当てて溜め息をついた。もう片方の手で後頭部をガシガシと掻く。
「そんなこともありますよ」
 穏やかな声に心臓がぎゅっと縮まった。視界の端で湯気をたたせている珈琲に目に留まる。ああ、わざわざ淹れてくれたんだよな。そう考えた途端、なにかが込み上げてきそうになった。
「……君に、言い忘れたことがあって」
「言い忘れ?」
 こてんと首を傾げ見上げてくる姿に胸の中が満たされていく。
 口の中がカラカラに乾いていた。たいして口内にない唾を飲み込む。
 息を吐き出して、吸い込む。繰り返すこと三回。一度目を瞑り、ゆっくりと瞼を開けた。なまえを真っすぐに見つめる。

「クリスマスイヴ、出掛けないか?」

 なまえの顔が驚愕色に染まる。
 彼女の瞳に映った自分は、少しだけ奈々に似ている笑みを浮かべていた。

17,08.17