ポイントの高い雫が木場に乗り、他の三人が支える事に。
startという掛け声で一斉に緑谷に向かっていく。
それもそうだ。
点数が高い彼に向かうのは当然のこと。
「で、どうするにゃ。」
指示を待つ猫柳に雫はまっすぐ見据えていう。
「まずは地道に点数を稼ごう。
私たちもうかうかはしてられない。」
そう来なくちゃとこもるが足元からスモークを出す。
「持続はできないけど出だしだけならお手伝いできるよ。」
狙いを定めてそのスモークが普通科の一グループを覆う。
成る程、敵の視界を奪って取るという戦法かと雫は感心し、進むよう指示を出す。
一気に普通科から得点のハチマキを奪っていく。
一枚、二枚、三枚と得点は少ないが確実に泡に閉じ込めて行くと前方に爆豪とB組の生徒が争っているのが見えた。
「あれは…物真じゃん。」
呆れたこもるの声に反応したのか金髪の男子が振り返る。
「はぁ?何でA組に加担してんの冬羽はさぁ…。
空気読めよ。それとも何?漁夫の利を狙って加担してるわけ?」
人を小馬鹿にする様な態度にイラッと来るがこれは挑発だ。
雫はそう言い聞かせてこれ位を使おうとするが止めに入られる。
「待ってよ水無月さん。
こいつ相手にすると厄介だから次行こう。」
「あっれー?敵前逃亡?
A組って案外大したことないんだね。」
なんとでも言えと心の中でぼやいて次の標的を探す。
だが目の前に一番相手にしたくない人たちが立ちはだかる。
「…轟、君。」
「てめぇに恨みはねーが貰うぞ。」
腕を伸ばす轟。
咄嗟に身を捩り回避し、指示を出そうとするが足元にビー玉を出された様で足がもたつき、バランスが崩れてしまう。
(不味い、このままでは落ちちゃう!)
残り二分というアナウンスに焦りを感じるが今は目の前の敵だ!
焦った雫は眩む視界の中で頭を庇おうとする。
「…無駄だ。
八百万、ガードと伝道を準備。
上鳴は…。」
「いいよわかってる!!
しっかり防げよ!」
瞬間、無差別の放電がグラウンドを襲う!
だがその瞬間にこもるがニヤリと妖しい笑みを浮かべる。
「ねぇ、知ってる?
ドライアイスって電気を通さないらしいよ。」
その瞬間、雫がドーム状に広げた泡に触れてそれを凍らすこもる。
「轟さん!」
予想外の個性に動揺する八百万。
だが、想定内という風に轟は騎馬から飛び上がった。
その行動に動揺し、雫は怯んでしまって個性を解除してしまう!
「ちょっ、何やってるにゃ!」
猫柳の爪攻撃を軽々と交わし、雫の頭のハチマキを取る轟。
一瞬の差だった。
彼が着地する前に騎馬すでに後ろへ移動しており軽々と受け止める。
「悪りぃな。
お前がこういう奇襲に弱いことはわかっていた。」
そう言い捨てて轟たちは去っていく。
「…ごめん。」
油断したと言わんばかりに落ち込む雫。
だが猫柳はそれを許さなかった。
「何を惚けてるにゃ。
後数秒でも点を稼ぐそれだけにゃ。」
その言葉に他の二人も賛同し足を進める。
さあ、残り1分を切った。
彼女らの運命は?
【To be continued】
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