「水無月、いるか。」
自室で特にすることもなくゴロゴロしていたら轟君が訪ねてくる。
「いるよ。何かな?」
なんとか服装を整えて出ると紙袋を持った彼。
「…誕生日、おめでとう。」
「ありがとう!あっ、お茶ぐらいしか出せないけどよかったら上がって。」
上がるよう促すと彼は首を横に振り踵を返そうとする。
「いや、いい。
それより、部屋の中で手紙とプレゼント見てくれ。」
照れてそっぽを向く彼に別れを告げて私は部屋へと戻りプレゼントをあける。
そこには不器用ながらも可愛らしいマフラーと手紙が一通。
「ふふっ、焦凍君も可愛いことするなぁ。」
手紙を読むと今まで冷たくしてきた謝罪と姉に教わりながら編んだとのことが書かれていた。
「こんなことをしなくても私は怒ってないよ。」
お礼を言う為に今度は私から彼の家へ行こうと支度をし、家を飛び出した。