「…猫柳、何だこれは。」
職員室にてお叱りを受ける。
だがアタシもアタシで一歩も引かにゃい。
「先生への感謝の気持ちにゃ。」
手作りだと決して受け取らないだろうと踏んで携帯食料のチョコレート菓子をいくつか詰め合わせてラッピングしたものである。
「学校に不要物は持ってくるな。」
「…はーいにゃ。」
やっぱり正攻法では上手くいかないかとプレゼントを引っ込めようとするとヒョイと受け取る彼の手。
「だが、感謝の気持ちを伝えるという点では合理的だ。
残るものでもないしチョコレート菓子なら腹持ちもいい。」
言葉に対して彼は嬉しそうに包みを眺めている。
「ありがとうございますにゃ!」
「…今回だけ反省文免除だ。
こういうのはバレないよう放課後まで隠しておくように、以上。」
「アイアイサーにゃ。」
「返事ははいだ、バカ。」
早く家に帰れと見送られて名残惜しくも楽しいバレンタインは終わりを告げる。