みーなとえーちゃんとボクとで三人で駅前のロールアイス屋に来ていた。
「しっかし、スゲーよなーアイスが巻かれて出てくるなんて。」
「まあ、こもるんが見つけてくれたからだけどねー。お手柄だねぇ。」
そう笑いながらみーながボクの髪を撫でる。
「違う、みーなから借りた雑誌に載ってた。」
「あれ?そうだっけ?」
「そうだよ。ちなみにオススメはベリーチョコらしい。」
「ふーん、女子はそういうのに敏感だって聞くが冬羽が詳しいのは珍しいな。いつも芦戸に手を引かれてくるくらいだと思ってたのに。」
えーちゃんが不思議そうに小首を傾げる。
美味しいものに目がないのはボクも同じなのにな。
「美味しいもののリサーチはボクだってみーなには負けないよ。」
シュッシュとシャドウボクシングの真似をすると二人してクスクスと笑う。
何がそんなに面白いんだ。
「ぶぅ、えーちゃんもみーなも意地悪だ。」
「ごめんごめん、こもるんが可愛いなぁって思ったんだよ。ねぇ、切島。」
みーなが話を振ると顔を真っ赤にしてえーちゃんが答える。
「へっ?ああ、まあ、うん…か、可愛いよな。」
「ぼーっとしてえーちゃん変だよ。
それよりお店に着いたからそろそろアイス選ぼうよ。」
顔を覗き込むと変に逸らされて不思議に思う。
えーちゃんどうしちゃったのかな?
「じゃあ、アタシはベリーチョコにしようかな。こもるんと切島は?」
「ボク、チョコミント。チョコクリーム追加で。」
「お、俺?じゃあ、んー無難にマンゴーヨーグルトで。」
三人で注文と会計を済ませて席を取る。
その間にもえーちゃんはボクの隣でそわそわとボクの視線を気にしてるようだ。
何でかな?何かボク嫌なことでもしたのかな?
「はーい!お二人さんおっ待たせー!」
元気よくみーながアイスを三つ分持ってきてくれる。
「ああ、うん、じゃあ食べるか。」
どこか上の空のえーちゃんが気まずそうにアイスを食べる。
どこか腑に落ちないがアイスに手をつける。
「切島〜もう言った?」
「は、はぁ?何をだよ!」
みーなが揶揄うとえーちゃんはムキになって反論するように声を荒げる。
「何を言うって?」
ボクが聞き返すと何でもねぇ俺の問題だと黙り込む。
「ははーん、その様子じゃ言えてないんだ。
じゃあ代わりに言っちゃおうかなぁ。」
「だ、ダメだ!」
「だから何がダメなのさ?」
「冬羽は関係ねぇ。」
ムキになって隠すえーちゃん。
何を隠すのかと。
ぎゃいぎゃいと言い合ってアイスを食べる。
何を隠しているのかみーなとえーちゃんの共通の秘密に余計に機嫌が悪くなる。
何でボクだけが知らないのさ。
A組共通の物なのか。
面白くない。
溶けかけたアイスはミントがツンと鼻をつく。