なんでという疑問よりどうして助けられなかったんだという後悔がせり上がってくる。
「えーちゃん、みーな、なんでそんなに悲しそうな顔をしてるのさ。」
凍り付けにした通行人をゴミで見るような目で一瞥し、こもるは俺たちの前まで近寄る。
「あ、芦戸下がれ!」
庇うように手を広げるがその手も冷たいと感じない一瞬の隙に凍りついた。
腕の感覚がない、個性が発動できない。
芦戸も同じようで逃げようとした瞬間足元から凍えてしまっている。
「えーちゃんとみーなは殺さないよ。
でもこれ以上抵抗されると嫌だしボクとずーっと友達でいてくれるって二人とも約束してくれたもんね。
大丈夫、死柄木たちには黙っててあげる。
だから…ね、雄英やめよう。
やめてやりたい事たくさんやろ。」
いつもより饒舌ではあはあと息を荒げながらいうこもる。
なんだこいつは本当に俺の知っている冬羽こもるなのか?
「こ、こもるん、こんなの間違って…ひゃっ…!」
反論しようとした芦戸の下半身からドライアイスが這い上がる。
「言い訳なんて聞きたくない。
みーなはボクに優しいもん。
嗚呼、そうか、思い通りにならなければ全て凍らせればいいのか。」
不気味な笑みを浮かべて腕を振り上げるこもる。
俺たちはどこで間違えたんだろうな。