2019901:1529Sunday / 顔のない天才

文豪とアルケミストの公式ノベライズ「顔のない天才」の感想です。
発売は確か7月26日です。
著者は河端ジュン一さん。

買ってから1月は経ってるんだけど、今さら感想を纏めた…
感想纏めるのは時間が経ってからなので臨場感は無いかも。まあ通常運転です。

好きなコンテンツからノベライズ出ることも少ないし、それでいてめちゃめちゃ大好きな一冊に成ったので、これは記念(?)に感想纏めよ!と思って。
感想は追記に畳んでいます。


表紙をTwitterのサムネイルで見ると「顔の/天才」ってとこだけ見えるので「確かに顔が天才……」って思ったりもしたりして変にテンションが上がった。
(スラング的な使い方だけど)助詞が違う割にはふんわり意味同じなのでは……?
日本語ってすごいなあ。難しい。
いつまで経っても日本語上手くならない訳だよなあ。

あ、……待って、いつものテンション(?)で書くの申し訳なくなってきた。

……まあいいか!

本屋さんハシゴして探してたんだけど、回ってる間にコンプしてしまった、ガチャポンの包装紙柄ポーチについてはまだ引き取り手を探しています。
最後の最後まで出ないんだフルーツ包装紙柄が〜!
本屋さんの入り口あたりにあるあのガチャポンです。
シモジマさんのコラボみたいだったから、ポーチに!なってる!かわいい!!!ってなるじゃん〜回す〜!!!
シモジマオンラインショップをリンクしときますね。
>>>> 株式会社シモジマ

という事で(?)、気にしない方はどうぞ〜


小説本を探して短期間でぐるぐる本屋さん回ったの初めてだと思う…
初版が欲しくてね?
装丁が新潮社装幀室さんだったから余計に。
(ベーシックから個性的なものまでデザインの安定感抜群!て感じがして、好きなんです)(何様)

探してたその時、丁度、増刷決定しました!という旨のツイートを見たんですよ、ということはさあ、
「今在庫が無い本屋さんで取り寄せすると第2刷が来る」
可能性がなきにしもあらず…なのかな?本屋さんの流通と増刷の関係性とタイミングってよく知らないんだけども……
その段階なら大丈夫だよ(笑)って思われるかもしれないけど、取り寄せるか迷ったし不安だった〜;;;

地元の本屋を信じた結果3店舗目で見つかりました。
ありがとう文教堂。
アニメガ有してるのは伊達じゃないよね!(?)

無いと焦るから、ほんと予約しとけば良かった。
蔦屋(一店舗目)で後悔した。


さて内容です。




はあ〜〜〜〜〜鰤美味しそうすぎ〜〜〜
ゲーム内も食堂ご飯が美味しそうなんだけど、本当に鰤美味しそう…七輪炭火焼き、最高では???
魚って、身の端のじゅわじゅわの脂とパリパリの皮、美味しいよねえ、私は血合が大好きです。
なんだか案外、何もない日はのんびりした日常を送っていそうで安心しました。大変かわいいです。

弊館まだ芥川さんいないので至急来てほしいな、って思った……
お前鰤でかよ、って話だけど、キャラクターのビジュアルがストライクではないから「まあ虹レアだし、いずれ来てくれたら良いなあ〜」位だったんだなあ。

ところがどっこい文劇と顔のない天才で「芥川さんかわいい〜!来てほしい〜!!!」ってなった!
弊館でも鰤焼こうよ〜〜〜!!;;;
これからは秋刀魚が美味しい季節ですね、菊池さん。
不漁だけど。噂では値段2倍だって。
嘘だろ……秋刀魚が…(絶望)


冒頭の明暗差が映像的で美しいなあ、テンション上がりますね!
ある意味必然なのかもしれないけど、空間の解放(?)と光度と温度転換があるのが好き。
プロローグ(プロローグの扱いでいいのかな?)でどんどん空間が狭くなって、夜の書架の一角、黒い靄、まで来ると画面に映るものが暗く沈んで、夜だから画面外が闇に沈んで狭くて不穏。視界が極狭。
そこから一章で真冬の昼間のベランダに移るから、一気に明るく視界が開ける。
夜の図書館から七輪炭火焼きっていう温度感も好きです。
外だから寒いけど、七輪の熱を感じるし、食べ物ってやっぱり生きてる感じがする。あと友人と一緒に食べてるっていう精神的な温かさかな。
なんだろう、寒さの種類が違う。
それで、密室から外に出たから風が通るし。ベランダだけど。あ、菊池さんが煙をパタパタ扇いでるってことは風は結構凪いでるかも(笑)そよ風程度かな。
あんまり風あると七輪大変だしね。

オープニング感が強くて引き込んでくれるので、プロローグから一章入ったときにはもう既にすごく楽しかった。
やったー!これ絶対最後まで楽しい本だ!!!ありがとうございます!!!



この感想を書く前に、他の方の感想がちょこちょこTwitterで流れてきたんだけど、「芥川の一人称」って聞いて、「え!?そうだったっけか???!?!」って驚いた。

お前ちゃんと読めよ、て思われるかもしれないんだけどさあ、
パラパラパラパラと、目線?雰囲気?なんだろう?何か、読んでて色んな空気感がパラパラ立ち上がってくるので、一人称な気がしてなかっただけだったと思う。
何方だったかな(アカウント名分からなくて)、「志賀さんは志賀さんの文体だった」ていうような旨を仰っていて、それで納得したんだけど。
ああ〜だからあんなに人が沢山居たのか〜。


……感想が小学生以下では???


あの〜、地に書かれてたり会話があったりすると、菊池さんが菊池さんだから芥川の一人称と同じ強さでそこに居る…みたいな………(伝わらなさすぎじゃない?)(表現力大丈夫か???)
他のメンバーも同様です。
河端さんの文豪読み取り力(?)というか、言語のコントロール力というか、物を書く力が凄いのだなと思う。
私がそこに気付けなかったから出てくる感想が上記の通りなんだ……酷いな……私の読解力……
一応現文の成績悪くは無かったんだけど……(説得力)

文豪の作品は文章の力が強すぎて、読んだら2週間くらいは引きずりそうで殆ど読んだこと無かった。
という旨をツイートしてたんだけど、強い力(作品とかエピソード)で構成された転生文豪が、強い力のまま、むしろ剥き出しで其処に居る、っていうことはこういう事なのか。て感じました。
人間じゃないから、ある意味ガワが無いじゃん。

これ特務司書、日常が大変じゃないですか?
強い力(というか雰囲気?言語?)が飛び交う中に居るんでしょう?
そりゃあもう司書室にお風呂やらプールやら作るわ〜(ストレス発散)


そう、そういえば、ぼかさなきゃいけないところだったり明言しない方が良い箇所については全力でぼかしてて楽しかった。
さっきまであんなに色んな事象が豊かだったのに、いきなりそこだけ濃霧に突っ込んだ感じなのが、個人的にすごい好き。かわいい。
河端さんがかわいいのか、監修がかわいいのか分かりませんがかわいいです。
ありがとうございます。(?)


全体のストーリーとしてミステリーだったのが、なんとなく意外だったかなあ???
というのも先に舞台(文劇は活劇?ごめんジャンル区分がよくわかってない)を見ていたし、ゲームやってると「戦い」に重きが置かれているから、その他がよく分からないし、まあ、ぼやかされた疑問も多いじゃないですか。
漠然と勝手にアクションが多いような感じになるのかなあ、なんて思ってたから。
謎解き楽しかったです!!!
ゲームだとひたすら物理に見えるけど、本の中で探ってる様子なのが新鮮。


この侵蝕者、夭逝の天才てやつなのかな。
享年17って、若いなあ……。
天才とまでは判断できないかもしれないけど……いやでも結構描写力とか誉められてる…屏風すごいらしいしな……まあどちらにしろ「生粋の作家」みたいなところがある気がする〜と思って。
「芥川に宛てているから、頑張って推敲した」とする。でもだからといって誉められるほどの文章って、簡単に書けるものでは無いでしょう???
それに、もちろん入院してた経歴も影響があるだろうけど、原作者に問いかけたりファンレターを出すのであれば、小説書かなくない?
でも彼の手段は物書くことなんだよね。
それが死後であっても。
むしろ死後だから色々限られてきて尚、物書いてるから、彼の表現手法は物書くことなんだなあ。
彼にはそれしか無いんだ。

物書く人間だったものが侵蝕者なんだ、と思うとオヨオヨしてしまう。
彼方と此方の境目がペラペラすぎる;;;
く、久米ちゃん………


だからといっても、二次創作携えて公式に凸るのは絶対アカンけど……(頭痛)
巻き込み事故(谷崎)起きてる………
いや谷崎さんだけじゃなく図書館全体をブンブンに巻き込んでる;;;

意外と芥川たちの反応が柔らかというか、「侵蝕した事」に憤ってはいるけれど、「二次創作してること自体」には比較的ソフトな感情を抱いてるぽい?
むしろ侵食者の描写を楽しんでる(?)節もあるし。
ここら辺、センシティブな話題に切り込んでるんだけど、会話してるメンバーが自己の意見で言い合ってるから変な雰囲気が無くてすごく好き。
この本読んでる人間が二次創作してる確率、他の本と比べて高くなるだろうから、オブラートに…
ではなくピタパンに他の具と一緒にぎゅっと包んだ、って感じ。飲み込まずに噛み締めて。
サーモン・海老・サラダと一緒に食べるからアボカド入ってても美味しい、みたいな。(私はアボカドが苦手です)(各自入ってるとつらいものをご想像ください)
アボカドがあるのは分かってるんだよ。
どういうものか知ってるし、強いんだけどアボカド。
でも後味が不味くない。


………うーん。
「文アルのオーケストラ公演、鹿鳴館だった!」
以来の頓珍漢な例えしてると思う。
すみません語彙が無いから例えてしまいがちです。

至極純粋で強すぎる愛を持った侵蝕者でしたね。
まあ、なんか、なんとなくだけどエッセイ書いてもらったら面白そうです。
雑誌連載で喫茶店巡りとか書いてほしい。
担当編集さんと打ち合わせで行った喫茶店の話が絶対年に2本くらいは入ってそうなアレ。


さて、今回出てくる中では志賀さんが好きなんですけど、他の方も仰ってた、「整っている」ていう描写が本当にわ、わかる〜〜〜!!!!!
志賀さん関連で一番好きなのは、芥川に「この人は無理をしているというのが伝わりやすいのが長所」って思われてる箇所。
不意に横っ腹殴られた感……
め、めちゃめちゃかわいい〜〜〜!!!
後輩からだろうがなんだろうが、無理をしているな、ていうのが分かりやすい志賀直哉、100点満点。
小説の神様〜なんて言われていながら前方不注意だし取り繕うのがちょっと下手。
うわ、ずるい。
いきなり萌えパワーで殴ってくるの止してくれないか〜〜うわ〜〜〜〜(撃沈)

はあ…………(ため息)(志賀直哉)

別に私は文アルの最推し、志賀さんじゃないんですけど、これどうしよう、第2弾で推しの方々来たら。
(基本箱推し人間なので高確率で何かに被弾するだろうとは思う)



「自分は何なのか」って思い悩む転生芥川ですが、野村萬斎さんの「5W1H」を思い出した。
萬斎さんの舞台では「自己とは一体何なのか」ていう主題で、5W1H(英語のアレです)を定義すればその人なのか、バーチャルのアバターとは自己であるのか、というあたりをパフォーマンスしていたんだけど。

萬斎さん曰く「役者はいつも偽りを着て他人に成ることに慣れているけど、あまり皆さんは偽名を使うことになれてないだろうから、お手本用意しました!」「役者としての野村萬斎と、僕自身は別物」

そういう話をして、観客に、名前と出身年齢とかを聞くんですよ、言わずもがな偽っていい。
お客さんが明らかな偽りを口にした時、面白いんだけどなんとなくその人がぼやける感じがしたんですよね。
勿論全然知らない人です。

「面白い回があったんですよ。その名前は本名ですか?って聞いたら、『結婚前の名字です』って。結婚ということを通して、今までの自分の定義とは別の自分が出来るっていうね、」
そういうパフォーマンスを通して見ていると、確かに「自分は何を以て自分なのか?」みたいなちょっとザワザワした気持ちになる。
ここで吟われるわけです。
「ややこしや〜ややこしや〜」が。
歌詞リンクしときます。
>>>> まちがいの狂言

ニモ先輩と話してるときに「肩書きと自分の立場」みたいな話もしたなあ、と思って、そういう不安が大きいとどうしようもなくなっちゃうよなあ。
夏目先生に出せない手紙を書く芥川、帰る場所が分からない子猫みたいでかわいい。
全体的にちょっとお茶目でかわいいです。
この人CV諏訪部さんかと思うと強すぎんな〜〜〜



終わりの方、侵蝕者が「なぜあなたは自ら死を選んだのか」って問い。
個人的にゾッとしたというか、悲しくなったというか……すごく勝手に「河端さんて上手い人だなあ〜」ってなったんですよ。

この17歳の少年は「他人と付き合う」ってことをあまりしていないが故に、そこから発生するアレコレには触れていないじゃないですか。
それに、「これから先の人生」っていうのが、圧倒的にぼんやり霞んだ存在で。

「鼻」を読んで、「不足していることで得られている何か(この何か、が屏風の描写のことなのかなあ)」に、ほんの少し光を見出だしたけれども、芥川のような「これから先の人生を見なきゃいけない人間」が経験する過去と今と未来からの圧力って、きっと彼はあまり想像出来ないんじゃないかって思う。
逆に、人生の大半を病室の中で生きて、自己との対話が多かっただろう少年の心境とパーソナリティーも、芥川には分からないだろう。

お互いに分からないんだろうなあ。
分からないまま、それをぶつける純粋さが侵蝕者にあって、芥川は分からないから口を閉ざすというか、下手な手を打たない。いや、計算高い感じじゃなくて、自分の安全のために無意識に空気読んだ感じ。嘘はついてない。
芥川のほうが重ねた年齢というか重ねた作品量を思わせる反応で、この2人の対峙が悲しいなあ、と思いました。
でも地獄変に向き合った時に思考が交わるのがうわ〜〜〜〜〜〜
彼は「成り得なかった」んだろうなあ………

芥川の答え(どう答えても嘘に〜…)が上手すぎて驚きました。
この侵蝕者との会話としてもそうなんだけど、河端さん的にというか文アル公式的にというか、そういう意味でも………
転生したって言っても本人じゃないからこの問いの答えとか、その他諸々分からないよ、っていう大前提が裏付けて回収してくれるからこの問いの答えはこれしかないのでは?って思って。
一章から続く描写が効力発揮してる……
よくこの台詞が考えられるなあ……と思いました。……いやそりゃプロの方ですからな。



結びもすごく好き。
地獄と共にあらん。フォースか。

はい、そんな感じで以上です。
最後の雑みたいになったけどそういうつもりではないから!
一冊読んで、この結び〜〜そういうことを言う〜〜〜エモーショナル〜〜〜っていう気持ちになるから、読んでみて欲しい一心でぼかしました。

文アルやってなくても、基本的な設定は説明してくれるし、読めるし楽しめると思います。
結論どうなったのか気になる方は是非!読んでみてね!!!


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