「だめ、五条くんっ、わたし……、なんかきちゃう……!」
「俺も……、今めちゃくちゃ気持ちいい」
それでも果ててしまうのが勿体なくて、一度動きを止める。それからなまえの額に張りついた髪を避け、おでこから順にキスを落としていくと唇に辿りつく前に、潤んだ目が俺を見つめていることに気がついた。やめちゃうの?と続きを強請るような表情に、胸の奥をグッと掴まれる。
「あ、……んむっ、ふっ、」
愛しさが止まらない。上も下も繋がって身体も組み敷いて、まるで彼女の全てを手に入れたと勘違いしそうになる。
唇を離し一旦身体を起こすと、なまえは乱れた呼吸を整えるため小ぶりな胸を上下させていた。すっぽりと俺の手におさまってしまう形のいい胸だってことは、他の誰にも教えてやるつもりはない。
「俺の名前呼んで。下の名前で」
「さとる、くん?」
なまえは不思議そうに俺の名前を口にした。たったそれだけのことなのに、俺の満足感はとんでもなくて。そのうえ欲情という感情まで揺さぶられてしまう。
「これからずっとそう呼べよ」
「ぁ、ぅん……あっ、ゃっ、」
俺も我慢の限界だ。とりあえず言質はとったので、欲のままに律動を再開する。彼女が覚えていなくても、何度でも教え込めばいい。他のヤツに触れられた記憶も何もかも全部俺が塗りかえてしまおう。俺はもう彼女に触れることに一切の躊躇いはなかった。