獅子王の顔がタイプすぎて視界に入ると卒倒する女審神者と、その本丸の刀たちの日常話オムニバス集。恋愛要素が入るとしたら獅子王、加州、鶴丸、後藤あたり。
獅子王はアイドル、加州は兄、歌仙はオカン、包丁はマブダチ。そんな感じ。
弊本丸なので個体差がすごい。
【万屋は神イベ発生地】
「包丁包丁包丁!歌仙からおつかいの命を授かった!」
「それってそれって〜、つまりは!?」
「沢山の人妻を見れるってコト!滅多にない貴重な機会だよ!」
「やった〜!お菓子もたくさん買ってね!」
「あたぼうよ!」
「そんな訳でお目付け役として派遣された清光くんでーす」
「クソッ!加州がいたら長時間滞在できない!」
「そのための俺だからね、他の融通利かない男士より良いでしょ。逆に秋田とか連れてくる?あんた達、あの純粋な眼差しに耐えれンの?」
「む、無理だ……」
「ナマ言ってスイマセンでした、加州さんで助かりました……」
「わかってくれたんならそれでいーよ。さっさと準備しな」
【目と目が合うとお喋りできない以前の問題】
「キ゜ョ」
「あ〜、またか。人妻の芯の強さとたおやかさを見習ってほしいよね」
「ごめんな?今回も部屋まで運んだ方がいいか?」
「俺じゃ運べないからね〜、任せた」
「おう!任された!」
「(毎回倒れるたびに獅子王に運んでもらってるの、主が知ったらどうなるんだろ。まぁ使い物にならなくなるのは目に見えてるから言わないけど)」
「俺も主と普通に話したいんだけど、どうすれば倒れずに済むんだろ。顔隠せばいけるかな?」
「無理なんじゃない?相手があんたって分かってる時点で主は緊張しちゃってパタリだよ」
「そっか……」
【いまつる先輩から学ぼう!】
「今さんだ!歌仙作のおはぎ食べる?」
「かんぜんに、おわらいげいにんのあいかたをよぶときのニュアンスでしたね。まあいいですけど。ひとついただきます」
「どうぞどうぞ。つぶあんとこしあん、どっちが良い?」
「めいげんするとあらそいのもとになるので、くちにはしませんがこちらを」
「おお、全方位に気を使った言動……さすが今さん……」
「あるじさまはぼくのことをなんだとおもっているのでしょうか。ほかのほんまるのぼくはたいそうあいがんされているイメージなんですけど」
「え、そんな。今さんに軽々しく可愛いなんて言えませんよ。え、言っていいの?頭撫でまわしていいの?」
「ほどほどであれば。しかし、みめにまどわされずにぼくをうやまうとはよいこころがけです。ししおうにもこのようにたいおうしてやればよいのに」
「いや、それは、ちょっと難しいといいますか。頭では何とかしようと思っても肉体が耐えきれなくてですね」
「ふぅん。アレもながくひとのよにあったものですからね。きはながいですが、ひとたびげんかいをこえてしまったらどうなることやら」
「エッッッ、しょ、処される……?」
「それだけですめばいいですね。まぁ、なにごともほどほどに、です」
【ときおり不穏】
「おっと、今回引っかかったのは主だったか」
「鶴丸〜助けて〜」
「ハハ、俺だけに縋る主ってのも良いモンだ」
「え、全然穴の上から見下ろしてくる……逆光も相俟ってコワ……」
「主が落ちるのであれば、落ち葉ではなくクッションを敷き詰めておくべきだったか」
「現状の分析と改善について考え始めちゃった」
「スマンスマン、今助ける」
「2人だと一気に狭くなるね。おわー、鎖が顔に!めっちゃ装飾あたる!」
「きらびやかなモンでね。それ、掴まってな」
「こんなに細身だというのに、私を軽々と持ち上げるなんてやるわね……」
「戦うために作られた物だからなぁ」
「さいですか……あの、本丸中に落とし穴を作るのはやめてもらってもいいですか?苦情が来てまして。侵入者対策としての落とし穴だけにしてもらいたいのですが」
「俺から楽しみを奪うというのかい?それなら、この楽しみと同程度の代替案を出してもらいたいね」
「ひえ〜、穴掘りガチ勢!?他の本丸もこうなのかな……そんなに穴掘り好き?」
「あぁ。しかし、人間は"好き"という感情に納得するためには相応の理由が必要なんだろう?」
「いや、まぁ、聞かせていただけるのであれば」
「穴の底は落ち着くのさ」
「アッ、」
「暗い底の冷えた空気も、ふつふつと湧き上がる怒りも。共に綯い交ぜになって心地良い」
「そ、そう。あのこのまえかせn」
「主と共に俺の掘った穴の底に居るのは、うん。中々に得難い感情だった」