タイム・セル -Time cell-
飛散してしまった時間の欠片。最小単位は《セコンド》。全部で86,400セコンドのタイム・セルが世界中に散乱してしまい、その種類は大きく3種類に分けられる(下記参照)。
解放されて自由を知ったタイム・セルは、秩序へ戻されることを嫌がり、時計屋の回収行為に対して全力で逃走や抵抗を示す。
† アーキタイプ(原始型)
言葉通り、タイム・セルそのものを示す。
一般人には視認することが出来ず、時計屋やヒューマンセル、時の孤児などの一部の存在には粒子状の光として認識される。
主に特定の場所に浮遊して存在しており、その地点から一定の範囲内では時間の乱れが大きくなるため、異常現象として噂になりやすい。
直接的な物理攻撃能力は持たないが、時計屋の回収行為やヒューマンセルの吸収行為に対して逃走する。
† ウィルスタイプ(感染型/侵食型)
タイム・セルが人間や動物などの生体内に入り込んだ状態。稀に無機物にも起こり得る。
感染した生体や物体の移動と共にタイム・セルも移動するため、その周囲で時間の乱れが頻発する。アーキタイプよりも抵抗力が高く、能力も強い。
インフェクションタイプ(感染型)とイロードタイプ(侵食型)の2種類に大別される。
インフェクションタイプ(感染型)
ウィルスタイプのタイム・セルが感染して間もない状態。
この段階であれば、生体・無機物ともに感染した個体にほとんど影響を与えることなくタイム・セルのみを回収することができる。
イロードタイプ(侵食型)
ウィルスタイプのタイム・セルが感染してから一定期間が経過し、タイム・セルが身体と同化しつつある状態。
侵食が進んだ生体は《タイム・ドール》と呼ばれる状態に陥る。完全に同化してしまえばアーキタイプと同様に、一般人には視認出来なくなる。
タイム・ドールとなった時点で、生体からタイム・セルのみを引き剥がして回収することが不可能となり、時計屋に回収された場合は『生体ごとクラック・クロックの中で眠る』ことに、ヒューマンセルに吸収された場合は『生体ごと取り込まれる』ことになる。
侵食が進んだ無機物は《タイム・トイ》と呼ばれる状態になる。
これはタイム・セルが分子の隙間を縫うように定着した状態であり、侵食された無機物を破壊することでタイム・セルのみを回収することが可能である。
† ミュータントタイプ(変異型)
通常とは異なった性質を持ったタイム・セルの総称。
現在、自我を持ったタイム・セル《ヒューマンセル》、身体にタイム・セルを宿す《時の孤児/セミ・ドール》、タイム・セルに侵食された無機物でありながら人間の意思を反映する《時の遺物/聖遺物》が確認されている。
(※詳細はそれぞれ、文字盤・方舟サーカス・ホスティア誓教会の項目を参照。)