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方舟サーカス -Ark's Circus-

団長であるエートゥが《時の孤児/セミ・ドール》を集めて85年前に結成した雑技団。
容姿が変わらないため、同じ場所に1〜2年しか腰を落ち着けず、定期的に拠点を変える。現在の拠点はシュレーフリの首都B区域にある《方舟歌劇場》。


† 時の孤児/セミ・ドール -Semi doll-


身体にタイム・セルを内包し、その能力を得た存在。
ウィルスタイプのタイム・セルに侵食されたにも関わらず、肉体とタイム・セルの適合性からタイム・ドールになるまで至らなかった元人間。タイム・セルと同化した時点で肉体の成長は止まり、秩序から外れるためか寿命で死ぬこともなくなる。
保持する能力は例外なく『己に影響を与えるもの』であり、周囲に変化を及ぼすことは出来ない。加えて、タイム・セルそのものであるヒューマンセルと比べれば効力は劣る。
逆に、根本的には同じような存在であるため、ヒューマンセルの能力を自身に関してのみ無効化することが可能である。
ヒューマンセルよりも存在感が薄く、長時間のあいだ周囲に認知されないとタイム・ドールと同様に一般人に視認されなくなり、永久に世界から取り残されることになる。

《時の孤児》とはエートゥが名付けた呼称であり、計時機関では《セミ・ドール》と呼称される。
巷では都市伝説のような噂が流れているが、計時機関はその存在を正確に把握しておらず、未だ噂の真偽の精査段階。調査が難航している背景には、セミ・ドールの保持するタイム・セルが肉体に内包されているため、時計屋が僅かな違和感としてしか捉えられないなどの原因がある。いわゆる『僅かに気配はするが所在を確認できない』状態。

時計屋の回収行為にもヒューマンセルの吸収行為にも直接的な影響を及ぼされず、簡単に回収・吸収されることはない。
しかし、彼らに近付きすぎれば内包するタイム・セルが不安定になり、体調の変化や無意識的な能力の顕在化に繋がる者もいる。


† 方舟サーカス団 -Ark's Circus-


時の孤児で構成される雑技団。
周囲に認知されなければ不可視化するという自分たちの欠点を補うため、まず目立つことを目的として設立された。容姿からして派手な団員も多い。
世界各地に複数の劇場を所有し、一ヶ所に短期間しか腰を落ち着けず、定期的に拠点を変える。

団長をはじめとする一部の団員は、時計屋に回収されるかヒューマンセルに吸収されるかの二択しかない自分たちの未来を開拓すべく、打開策を探している。
計時機関と文字盤がお互いを意識し合って均衡を保っている現在が、具体的な打開策のない今の状態では一番ベストな状態であり、今の状況を長引かせようとしている節がある。
基本的に、付かず離れず中立を保って様子を見ている。
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