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ホスティア誓教会 -Hostia Oath Church-

時間という秩序が崩壊した世界の中で、人々がより豊かで洗練された人生を送れるように、『信仰』という形で新たな秩序を形成することを目的とした新興宗教団体。
聖女を教義の中心に据え、教主を頂点に枢機卿・司祭・助祭・裁断者・修道士/修道女・枢密院の7つの役職から構成される。
高位聖職者のほとんどは不思議な力を宿した《聖遺物》と呼ばれる聖人の遺品を所有しており、“奇跡”をおこすことが可能である。

ホスティア誓教会の興りは120年前、教祖《アダム》が若くして亡くなった妻《イヴ》の魂を慰めるため、生前から人の不幸を憂いていたイヴの代わりに人助けを始めたことが発端だと言われる。
時が飛散してから興った宗教であり、それほど長い歴史を持っていないにも関わらず詳細は謎に包まれている。


† 信仰


ホスティア誓教会で信仰の中心とされているのは神ではなく教義そのものであり、形のない教義の代わりに聖女《イヴ》を偶像として、信仰の象徴としている。

教会関係者は『救いを求める者には手を差し伸べるべし』と教えられているため、信徒であるないに関わらず困っている人に対して親切。信仰スタイルはかなり自由であり、信仰心さえあれば酒や煙草を嗜むことにも恋愛や結婚などにも制限はない。
しかし、教義に添わなかったり秩序を乱すような行動は御法度。厳重注意や罰則を受け、目に余るようならば教会からの追放も有り得る。

教会の中でも聖遺物の所有者は“奇跡”と呼ばれる現象を引き起こすことが可能であり、信者からの絶対的な信頼を得ている。
目に見える現象である奇跡の影響もあり、テッセラクトにおいて一番新しい宗教であるにも関わらず多くの信仰を集めている。


† 聖遺物/時の遺物 -Relics-


タイム・セルに侵食される無機物は多数あるが、中でも人間の意思を反映して能力が顕現されるもの。ホスティア誓教会においては《聖遺物》、計時機関においては《時の遺物》と呼称する。
誓教会が計時機関より先に発見しており、現存する聖遺物のほとんどを誓教会が所有している。計時機関の存在が公にされていないことに加え、誓教会の権力が拡大していることもあり、表立って引き渡しを要求することが出来ない状況。
誓教会が聖遺物を悪用していないこともあり、現在は政府が引き渡しの交渉を続けながらの様子見状態となっている。

《聖遺物/時の遺物》は下手に触れればタイム・セルの影響を受けるため、扱える人間が限られる。
使いこなすことが出来れば、自身の体内にタイム・セルを保有するヒューマンセルやセミ・ドールには劣るが、タイム・セルの持つ時間を操作する能力を発現させることが可能。周りに多少の影響を与えることもできる。
聖遺物で時の現象を操ることを誓教会では“奇跡”と呼び、人々を救うための力としている。
誓教会において聖遺物を扱える者は選ばれた者のみであり、それだけで高い地位を得ることが可能。現職の高位聖職者たちも、ほぼ全員が聖遺物の所持者である。


† 七つの階級


教会を構成する、教主・枢機卿・司祭・助祭・裁断者・修道士/修道女・枢密院の7つの役職。

教主
ホスティア誓教会の最高指導者であり、最高権力者。現在の教主は《アダム=ジーニアス》。
立場的には《教義の伴侶》であり、教義の中心である聖女の形式上の伴侶。聖女は教義と同義であるため、教主が女性の場合でも表現として適用される。
誓教会の信徒を導くと同時に、教会の運営の頂点でもある。

枢機卿
教主に次ぐ、6人の高位聖職者。
通常業務は教主の補佐、並びに己れの管轄業務の遂行。
中央の《アダムス大聖堂》から離れることのできない教主の代理として、地方への視察なども行う。

司祭・助祭
大陸の8方位に存在する大聖堂を管理するのが司祭であり、助祭はその補佐役。各大聖堂に務める数十人の修道士・修道女、また管轄エリアの教会に務める者などを総括する。
孤児院や養護院などが付属しており、その運営管理も仕事である。

修道士/修道女
中央と8方位の各大聖堂に所属する。
日々、雑務や慈善活動に取り組み、孤児院や養護院などが付属する大聖堂では入所者の世話なども仕事のひとつ。例外なく、宿舎での生活が義務付けられており、外出には世話役と呼ばれるベテラン修道士の許可が必要となる。
中でも中央の最深部に配属され《側近》と呼ばれる者は次期重役候補であり、枢機卿の補佐を主な仕事とする。

裁断者
別名《教義の番人》であり、主な仕事は聖女の護衛。他にも教主の護衛や、稀に枢機卿の護衛として地方視察に同行することもある。
内部の断罪などの汚れ仕事も受け負っており、信徒に畏怖される存在。

枢密院
誓教会において、かつて高位聖職者の地位にあった者。中央のアダムス大聖堂に所属し、教主や枢機卿の相談役として求められれば意見を述べる。
高位聖職者の全員が退位後に枢密院として残ることが出来るわけではなく、対峙する際は教主ですら礼を弁える。
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