Crack Clock - NPC
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08

トゥーリアの説明後、テンが指した方角に皆が目を向ける。指された建物は時計屋の自室があり、普段から使い慣れている別館。そこにどうやらドールはいるらしい。
勢いよく肩車をして駆け出していったクライドとエルヴィの後をシセイに続いて追いかけるテンとミレイユとハチヤ。その姿を見ながらトゥーリアは残った実行課のタイマーに、念のため時計屋の補助をするよう伝えると、また忙しく本部に向かった。

勢いよく駆け出していったクライドとエルヴィは建物に入るなり肩車したまま床にしゃがみこんでいる。

「クライドーこれってドールの足跡かな!?」
「そうかも!もしかすると一番に発見しちゃうね」

床に残された肉きゅうの足跡を見つめた後、エルヴィは上目遣いにクライドに確認する。クライドも頭越しにその足跡を確認して、互いににっと笑い合うと、まるで宝探しの様に二人は目を輝かせてその足跡を追った。
その猫の様な足跡を見つめながらハチヤは呟く。

「・・・ユークリッドか?」
「さぁどうだろうね、でもいいんじゃない?あの人もたまには体を動かした方が良いって」

いつの間にか横に立っていたテンがにやりと笑う。その後にはクライドとエルヴィの後を追ったシセイが玄関ホール前で見事に転けてしまっていた。フリフリの可愛い服は汚れて、シセイの顔には土がついてしまった為、それをルイスがハンカチで叩きながら拭き取る。

「うわっ!自分でやるからっ」
「あぁつい、すまないな」

ルイスは微笑みながら謝るが、手は止めない。それを笑いを堪えて見ているウィリアム。そのまた後ろでは、可愛いとまだ呟いているミレイユを呆れながら見ているリミルトが居た。
そして、玄関ホールの階段前では目を閉じて意識を集中していたテンが、目を開ける。

「さて、さっさと捕まえなきゃねっハチヤ行くよ!」
「俺もか?」

何時もとは真逆の背丈で、テンはハチヤをじとっと見下ろし、当たり前でしょ〜と言いながら襟首を掴みハチヤを引きずりながら共にドール探しを始めた。
その二人の姿を見ながらシセイは、広場では大分薄くなっていたセルの臭いを嫌々ながら眉を潜めて確かめる。

「まだ臭いはそんなにくしゅんっ!!」
「シセイ」

よっとルイスがシセイを背負い、まだ少し垂れる鼻水をウィリアムがハンカチで拭き取ると、仕事始めるぞと一言かける。幼子がふて腐れた様なプイッとした顔つきになりつつもテンとハチヤの後に続いてドール探しを始めた。

気配に波があり素早く移動し続けているタイム・ドールを見つけて回収するべく、各々1階 の書庫と2階の時計屋自室 と談話室を調べることとなった。
残ったミレイユとリミルトは万が一、ドールが別館外に逃げないよう玄関ホール前に留まる事にした。

「ドールか・・・ミレイユ、何か聴こえるか?」
「はい!皆さん可愛いですよね!」
「君な・・・」

果たして先にドールを捕えるのは誰か?



2012/04/30
制作:サラキさま

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