キャラクター紹介




ブラウ(主人公)
「お嬢様はちょっと黙っててください」
 ホワイトブルク家の執事。性格は基本的に冷静で真面目だが、怒りっぽい。
 周りのことに目を配ることができる。世話焼き。シュネーにからかわれると年相応の少年の発言が増える。
 褐色の肌に銀色の髪、青色の瞳という美しい容姿を持つ。そのため、女装を強いられることも。
 特殊な身体能力を持つため、シュネーのボディガードとしても役に立つ。
 小さい頃の彼女にお嫁さんになると言われたことを時々思い出しては赤面する初心。
 すきなものは紅茶、苦手なものはネズミ。得意なことは探し物。

シュネー・ハインリヒ・ホワイトブルク
「いくら払えば満足するの?」
 ホワイトブルク家の一人娘。天真爛漫だが家族思いの優しい子。
 大胆で強気な性格で、突拍子もないことを突然やっちゃったりする台風の目。
 白い肌は透き通るようで、長い黒髪は背中まである。額がトレードマーク。
 ホワイトブルク家に残された莫大な資産を使い、金で解決しようとする。
 なぜか運がすこぶるよく、無鉄砲なアイデアも運で押し通す。
 大人っぽい雰囲気なのに、可愛い服や幼い恰好が好きでそのギャップにいつも不満を抱いている。
 好きなものはフリル、苦手なものは勉強。

オランジュ
「えーっと、どちら様でしたっけ?」
 ホワイトブルク家のメイド。
 いつも笑顔、明るくお茶目な女の子で、こころが広くちょっとやそっとじゃ怒らない。
 いつもメイド服を着て仕事をしている。
 ホワイトプリムでオレンジのポニーテールを結んでおり、快活な印象。
 得意なことは(変装)衣装を作ったり掃除をすること。また、彼女がいれる紅茶はとてもおいしい。
 脳に障害を抱えており、人の名前や顔、仕事や物の名前などすぐに忘れてしまう。
 忘れたことさえ忘れるが、衣装づくりと主人の名前は絶対に忘れない。

ゲルプ
「俺の手はもう汚れてんだ」
 ホワイトブルク家のコック。
 細かいことには気にしないおおらかな人間で「何とかなる」が口癖。
 目が見えない不自由を抱えているのに料理の腕は超一級。
 スラムで生活していた時期があり、そっち方面ではちょっと有名だったらしい。
 今でもスラムや街中の住民とは顔見知りが多いため、協力して情報を手に入れることが容易にできる。
 ブラウと同等の脚力、街中の地図が頭に入っており、逃げ足が速い。
 ブラウより前に拾われたので、彼とは兄弟のように育った。

シュヴァルツ
「僕は帰りたくない」
 シュネーの家庭教師。
 大人しくぼんやりした青年で、いつも何かに怯えている気弱な性格。
 黒い服装を好み、ときどき陰からにゅっと現れるので皆に驚かれる。
 屋敷に来る前から直接話すことができず、いつも筆談で話している。
 声がでないというわけではないらしい。
 一度見たり聞いたりしたことは忘れない特技を持つので、人の顔を覚えたりギャンブルやゲーム、チェスが得意。
 ただし軟弱なので、戦ったり争うことが苦手。
 好きなものはチョコレートなどの甘い物。

グリューン
「全部、ぶっ壊せばいいんだろ?」
 ホワイトブルク家の庭師兼警備。
 十年前の大きな戦争で怪我を負い、両手両足のパーツすべてが義手・義足。
 厳格で好戦的な性格で、男性相手にも対等にやりあう。
 剣技が得意で、得物は大斧。引き締まった腕で軽々と振り下ろす。
 その特技を生かし、闘技場で鬱憤を晴らし賞金稼ぎを繰り返していた。
 腕力には自信があるが、考えることや知略に関しては不得意の脳筋。
 真緑のおかっぱ髪に、金色の瞳。好きなものは肉。嫌いなものは野菜。

リ ラ
「な、なんて美しい人なんだ……!」
 ホワイトブルク家の支配人。
 年齢不詳の中性的な人。男性か女性かいまだにわからない。
 三つ編みにされた薄紫の波打つ髪、濃いピンク色の瞳、口元にあるホクロが特徴的。
 人懐こい雰囲気と、調子のいい口調で人を洗脳し、人にイエスと言わせることができる。
 基本的には明朗快活だが隠し事が多く、何を考えているのか掴みづらいところもある。
 自分より美しい姿の人間の言う事しか基本聞かない。
 好きなものは美しい人、嫌いなものは束縛と孤独。

ロート
「てめぇのケツの始末はてめぇで何とかしろ」
 ホワイトブルク家の専属医者。
 赤い髪に瑠璃の瞳を持ついかつい顔の男。
 顔には火傷を覆い隠すように、包帯が斜めに巻かれている。
 口調が乱暴なので気難しい人間に見られがちだが、女子供に優しく周りの人間によく好かれる。
 顔を見ただけで何の病気かわかってしまうやり手の医者。
 ホワイトブルク家から他貴族の家に出張することもよくあるが、人に命令されることが大嫌い。
 隠し事が苦手で嘘がつけず、都合が悪くなると押し黙る。ヘビースモーカー。

オリーブ
 ホワイトブルク家に嫁いできたゴルトの再婚相手であり、シュネーの継母。
 くすんだ髪を後ろで縛り、お団子にしている。
 厳格で清潔さを感じる反面、何を考えているのかわからない。
 無表情で屋敷内を練り歩く鉄仮面の女。
 シュネーを受け入れられないからなのか、いつも目の敵にしてはきつい言葉を浴びせていた。

ゴルト伯爵
 シュネーの父親。
 お人よしで聡明で、どこか抜けていて家族を大事にする、ホワイトブルク家の当主。
 家族や使用人、街の人から愛されていたが事故により他界。
 前妻の病死から立ち直れず仕事に明け暮れていたところに、オリーブと出会いその傷を埋め再婚に至る。
 定義はさておき「美しい物」を愛し、収拾する癖があった。ロートとリラとは幼馴染のようなもの。


その他の人々
クレールハイト警官
 街の警察。お金に目がくらみシュネーとブラウに弱みを握られる。

叔父夫婦
 ゴルト伯爵の弟夫婦。お金に困っているようで、資金援助を伯爵の生前からよくしに来ていた。

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