「OZアバターじゃ、ないんだよね」
《はい、私はウイルスバスターを強化したプロテクトを終結したもの、簡単に言うならウイルスバスターもしくはプロテクトアバターですのよ。どうぞよろしく》
画面越しのアバターはにこりと健二に自らの意思で笑ってみせた。隣でパソコンをいじっていた佳主馬も少しばかり目を丸くする。
「そいつは自立型アバターだ、大体が自分勝手に動くし喋るようになってる。自分で考えて学習するやつだ。ラブマシーンがまだ不安定体だから、周りからそいつでウイルスを排除してもらってる。改めてラブマシーンをあんな使い方にされないように俺が変えていく必要がある」
健二の驚きの顔を横目に侘助がどこまでも続く説明を一度切り、アバターに視線を向ける。数年海外にいてラブマシーンをぶんどってきた侘助にとっては大切なアバターもといお世話係である。
お世話係特有の黒のメイド服にお掃除モップを持ったアバターは、健二の驚き顔にも佳主馬の怪訝そうな顔にもクスクスと笑っている。その仕草さえ操作されたものではなく、自立的に考え出された思考なのだと改めて健二は驚いた。
「AAA」
《はい、侘助さん》
「2人のOZはどうだ」
《大丈夫ですよ。ケンジさんのは元々乗っ取っていただけでウイルス感染はありませんし、カズマさんのも一度熱暴走したぐらいじゃなんともありませんよ。時間も経ってますし…。まぁ、プロテクトの補強はしておく必要がありますけどね》
メイドの後ろには風呂につからされた二体のOZアバターが見える。風呂の形をしているが只のウイルススキャンやらウイルスバスターにかけられているだけで、人間にわかりやすい見た目をしているだけだ。あれから随分時間がたったがしないよりかは損はない。順番待ちで他のOZアバターも控えているがメイドはふふふと笑って侘助を見つめている。メイドにとって侘助を手だすけできることが救いなのだ。
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