「AAAちゃん、ちょ〜っと厳しすぎるよォ〜?」
「しかし、これぐらいしていただかないと…」
「う〜ん、でもねぇ〜…」
「お願いしますボルサリーノ大将、これだけでも…」
ボルサリーノは自身の部下に注意されながらも感心していた。
ボルサリーノは彼女・AAA中将にまでなった彼女を引き抜いた人間だ。はじめは腕が良く仕事も早いということでサカズキ達より早く引き抜き、傘下に入れがんばらしていたらいつの間にか彼女はホイホイと実力をつけ中将まで這い上がり力をつけていた。よい娘だとボルサリーノは思う、力があり知能もあり信頼も美貌もある、同僚上司部下からの人気もそこそこでよほどのことがなければ怒り狂ったりおかしなことはしない女性だ。
艶やかな唇からはなたれた言葉は随分と心配そうでボルサリーノの背筋がぞくりとした。
「あっ!ボルサリーノ大将持って行って下さるんですね!」
「…仕方ないね。」
「仕方なくなんかありませんよ、連絡がとれなくなって困るかもしれないのはボルサリーノ大将も同じなんですから」
AAAはやれやれといったように眉をひそめた後、書類を持ち上げ軽く頭を下げた。
「では、私は仕事に戻らしていただきます」
言葉と共に離れていく部下の後ろ姿をボルサリーノはぼんやりと見る。結い上げられている髪にはえる白いうなじ、正義のマントが揺れ、AAAの着るスーツにはスリットが入っており白く長い足がちらちらとのぞいている、ピンヒールもそれにお似合いだ、うっすらされた化粧も赤一色で塗り固められた爪も結果的に彼女を引き立てているのだろう。
横から出てきた名も知らない海兵になにやら言い寄られているようだが、彼女はニコニコしたまま男の耳に何かを囁いている。途端に男の顔が赤くなり彼女の笑みも深まる。
「ん〜…」
ボルサリーノは気に入らないとは口に出せなかった。だって上司でしかないのだ。
戻る
TOP