「なぁ、聞きたいことがあるんだけど」
「……なんだ」
「アンタに言われた通り、穢土転生をAAAにしてみたよ。でも…」
「無理だっろう。あれは魂と肉体が違うからな」

知った風に呟く穢土転生したマダラに、オビトは眉間にシワをよせた。(少ししか知り得ないが、)あんなにも昔はお互いがつかず離れずだったってのに、穢土転生できなかったからって随分と簡単に切り捨てるんだなと口が動きそうになり、止まった。魂が肉体と違うとはどういう意味だ、じりと焦げ付くような焦りと小さな喜びに気づきながら、ばっと顔をマダラの方に向けると彼は一つも変わらない表情のまま遠い山を見つめているようだった。

「どういう意味だ…?」
「……この時代よりも遠く違う時代からの転生者だ、故に完全体にはなれずに日陰者だったがな…。アレは一度転生させられているからもう一度は無いとわかっていたはずだ…、まぁ、少々賭けてみたかったのだろう」
「…知ってて、任したのかよ」
「嗚呼。賭だからな」
「…AAAが出てくるはずの穢土転生で出てきたのは、何も知らない町娘だったよ。見た目も随分と違ってた…」

怯えられ、記憶もなく、結局その町娘は消したのだが、いつまでもしこりのように残る引っかかりはあの地下のAAAを思い出させるには丁度良かった。
口の中がせり上がるなにかで苦く感じてしまう、最後までマダラ中心ではあったが味方だった人。マダラが動かなくなっても律儀に話しかけて泣きそうになりながらオビトを手助けしてくれていた人。最後はマダラからの供給がなくなったために他からの供給も自ら拒んでしんだ人。

「墓…作ったけど、見る?」
「…いや、いらん」
「そうかよ…」

マダラの後ろにある質素な岩が墓なんだとオビトは言えずに、なにも埋まっていない土に手を添えた。


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