たぶん皆生還ルート入りました

(第1主・ジン・篤郎ルートクリア済/第2主・全ルートクリア済/ロキ)


「手持ちはゲームプレイしてたままぁ!なので、周回プレイ全て同行したモー・ショボーたんが私の手元にいる!胸熱ゥ!!」
「ふぅん?」

不思議そうな顔してサヤカのはしゃぎ様をスルーしかけているハヤト。話してることはわからないが、COMPから召喚されたレベルMAXのモー・ショボーが随分と懐いてサヤカにすりよっているのは珍しいことだ。彼女たちはまだCOMPを手に入れて1日しかたっていないというのに。

「ハヤトのは?常にチームにいた子はぁ?」
「あー、たぶん、このあたり。」

COMPをすっと触ればアリオクが一瞬出てきて、すぐに帰還されてしまった。サヤカがえっと声を上げて還されたアリオクがいた場所を呆然と見る。

「ごめん、サイズ考えてなかった」
「あー、それな」
「サイズ考えてなら、このあたり」
「お、ビシャモンテン様ァ!」

人間サイズとはいいがたいが、まだマシな大きさのビシャモンテンがふわりと召喚される。よばれ出てきたばかりのビシャモンテンではあるが戦闘ではないと解っていたようでハヤトに一礼し、それに返すようにハヤトが深々と頭を垂れた。忠実な、しかし同等ななにかが潜む2人の行為にサヤカがきゃあっと歓喜の悲鳴をあげる。
しかし、ビシャモンテンもすぐに帰還されてしまう。ハヤトにとって仲魔とはいえ、悪魔とは表に晒すものではないと判断されたのだろう。一応ここは、閉鎖中でそのあたりに悪魔がいるとはいえ街中だ。人目を気にしないサヤカはモー・ショボーを帰還させる気はないために、ハヤトには呆れた顔をされている。

「で?」
「へ?なぁに?」
「その、チャラ男はサヤカの仲魔ってことでいいの?」
「あっ、知らないのか」
「知らない。直哉の関係者ってこととか人間じゃなさそうってのは、わかる」
「大体そんなもんだよぉ?ロキって知ってる?」
「…神話に出る?」
「そう!」
「そう、なの」

ハヤトの瞳が此方を見る。美しい双方の瞳が人の姿を映し出し、隠している悪魔の姿さえ燻り出しそうな闘争心の宿り続ける瞳。にっこり笑ってみせれば、彼女はため息とともにサヤカに視線を戻してしまった。

「それで?」
「うふふぅ、それでぇ、私たちはロキことチャラ男についてるモブ女1と2になるのよぉ」
「はぁ、そんなことだろうと思った」
「よろしくねぇ、ロキ」

天を仰いだハヤトにニコニコの笑顔でモー・ショボーを帰還させこちらに向き直るサヤカ、2人に対し好意的な意思しかないために同意の意味を込めて再度笑みを浮かべた。

「あ、ロキを喋らないように命令してたんだったぁ」
「嗚呼、だからこんなにチャラ男は静かなのね」

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