ショタ祭りでテンション爆上げ
(第一主・半端/第二主・制覇/過去ショタ蝦夷志士)
「なんであんな冷たいんだ?」
小さい桂小太郎こと小太郎くんが不思議そうに問うてきた。サラサラの髪をといて満足していたときに聞かれたため、何のことかわからずこてんと首をかしげてみせる。
「あ、いや、ハヤトさんが…」
「あぁ、ハヤトねぇ?」
日の当たらない縁側で座り「剣の相手しろ」やら「稽古つけて」と絡んでくる子供たちを軽くあしらうハヤト。日なたで髪をとかしたり勉強の復習をしたり昼寝をしている私たちとは反対に見えるだろう。私とハヤトがなにも変わりやしないのに、子供たちには私たちが対極にみえる。
「べつにぃ?そんなに冷たくないよ?めちゃくちゃ優しいの間違いじゃないかなぁ?」
「はぁ?」
納得ならないという意味をこめた返事は問うてきた小太郎くんではなくゴロゴロしていた小さい坂田銀時こと銀時くんからきて、そちらに視線を合わせる。畳に頬をつけてぶすくれた顔した銀時くんは手を伸ばせばある距離の私の足を叩く。
「あんなヤツの何処が優しいんだよ。先生に言われなきゃ稽古の相手すらしてくれないのに」
「また断られたんだぁ」
「うるせぇ!」
今もあしらわれている子供たちの中に先程まで銀時くんもいたのだろう。
松陽先生が言わない限り彼女の重い腰は上がらない。上がったとしても、普段の稽古相手も嫌がっていた。彼女が持っているものは人を殺す最強設定、手加減をすることは悠々とできることらしいのだが大人と子供ではなにかが違うのだ。なんとなくハヤトの言い分も解らなくは無い。子供に与えた武力とはどう転んでも最悪の結果を巻き起こしかねない。
「まぁ、そうねぇ…。でも、優しいと思うけれど」
「サヤカは、ハヤトを高評価してるんだな」
「そりゃぁ私だけのハヤトだしぃ?」
なんて言えば銀時くんはぶつくさ言いながらまた眠る体制に戻ってしまい、小太郎くんも一言二言言葉を交わしてから話を切り上げて髪をすかれる感覚に目を閉じてゆく。
この平和は続かない。ざっくりとした話をハヤトに説明してあるため戦いに巻き込まれる前に救ってくれることは確かだが、いつ2人してこの世界を去るかはわからない。いつあの戦いになるかもわからない。わからないことだらけ。
「サヤカ」
「なぁに、ハヤト」
それでもこの幸せを私は噛みしめる。ショタに囲まれて、ハヤトが守ってくれる、素敵な幸せ。