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なんでこんな時に地方でイベントなんだと恨みそうになった。
それは数時間前に仁から、珠希が産気付いたと連絡が入ったのだ。
イベントは昼夜の構成で今は昼公演が終わり、次の公演を待っているところだった。
仁や仁の奥さんの百合から頻繁に珠希の様子が送られてきたが、なかなか生まれないらしい。それが良平は心配でしかなかった。
「良平くん何か食べないの?」
「ウィング…。」
「何かあったの?」
「…いや、何でも、ない!ただ頼んだ物がなかなか発送にならなくてさ」
乾いた笑いを良平はした。
珠希との関係はほとんどの者が知らないのだ。不妊治療をしていることもあって公表は落ち着いてからと決めているから。
「そっか。良平くんがそう言うなら…。だけど何も食べないと夜の部倒れるから、食べなよ」
そう言って代永は違う役者の元へと行った。
夜公演も終わり打ち上げに誘われたが行けないと断り、マネージャーが手配したタクシーに乗り珠希の居る病院へ急いだ。
仁からの連絡では生まれたと数分前に入っていた。無事に生まれた喜びと、立ち会えなかった悲しさが複雑に混ざりあった。
病院には人気はほとんどなく、珠希は少し疲れが残った顔をしながら寝ていた。
「良平、赤ん坊見に行くか?どうせ珠希まだ起きないし。」
「良平さん、珠希ちゃんは私が見ておくから。赤ちゃんすっごく可愛いから」
仁と百合にそう言われ良平は新生児室に仁と行った。
「あそこにいるのが」
仁が指さした方を見れば何人も同じような顔をした赤子が寝ていたが、なぜか良平はすぐに我が子を見つけれた。
良平と仁に気づいた看護士が抱っこしてみないかと良平に尋ねた。生まれてでふにゃふにゃとした我が子は新鮮で良平の目からは涙が止まらなかった。
少しの間我が子を見てから珠希の病室に戻った。仁と百合は一旦家に帰り、そこは二人だけになった。
「……お疲れさま、珠希」
珠希と我が子、娘の羽奏が退院し数週間が経った。
「珠希、俺さ…」
「いいよ。」
「えっ!?」
「公表するんでしょ?」
可愛い羽奏のためにも頑張って働いてもらわないといけないからねなんて言いながら珠希は微笑んだ。
@RyouheyDrunk
先日父親になりました。お相手は小説家の小宮珠希さんで、可愛い娘が生まれました。
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