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「がはっ
…ハア、ハア…死ぬのかな…」
つい考えてしまう自分
覚悟はしていたがやはり怖い【死】というものは
でも子供を助けられたので後悔という思いは感じてない
優一郎「あずさ!!
しっかりしろ!!」
シノア「あずささん!!まだですよ!!
はやすぎます!こんな別れ方はイヤです!!」
涙を流しながら私を呼ぶ声
ああ、優さんとシノアさんのを最後にもうなにも聞こえない…
与一さん、君月さん、みっちゃん…
ただの軍曹でしかなかった私を、同じ隊でもなかった私を、甘やかしてくれた大好きな人達…
まだ、
まだ、ごめんなさいも、大好きも、言えてないのに、
ー グレンさん、深夜さん、幼かった私を拾ってくれてありがとうございます
柊隊の皆さん、兄と姉のように接してくれてありがとうございます ー
まだまだ伝えたいのに
「ありがとう、さよなら」
感謝の言葉とお別れしか言えないなんて、さみしすぎる
私は死んだ。イヤ、死んだ筈だった
だけど私は違う世界で生き残った。