罪人に下される罰。

「生きろ」。それが、罪人に下される罰。死ぬまで生きろ、この腐った世界で。
最後に君と口付けを交わし、最期に君と笑い会えたなら、この命は救われる。
記憶の彼方で出会えたら、きっと笑いながら怒って、泣きながら微笑むんだろうね。
後悔はあるよ、あるに決まってる。でも、進むよ。進むに決まってる。
何があろうとも決して、世界を頼るな。これは一度きりの人生。
全否定に覆われている世の中。きっと、あらゆるものが、何らかの意味をなす。
醜いものが全て、全てなくなればいい。愚かなものが、汚いものが、負を帯びたものが。消し尽くし壊し尽くして、そして最後に残ったわずかなものを大切なものだと信じて──最期まで、待ち続ければいい。

人は生を渇望する。如何様にかして、少しでも長く生き永らえようと死に物狂いで努力して、人は生きるのではなかったか。人の生き方とは、斯く言うものではなかったか。今一度、人よ。生きてみろ。
近づくほどに傾いでゆく道。そんなものに気圧されることなく生きていけばいい。
指をくわえて見ていることしかできないのなら、いっそ自分の指を噛み千切り中央へと躍りだし、足掻けるだけ足掻いてみようじゃないか。
追い求めて追いすがって、助けを求めて手を伸ばして、救いが欲しくて救われようとせめて自分だけはと藻掻いて、足掻いて、突き放される。
花は、死者に手向けるためだけに存在している訳じゃない。次の世代が誕生する起因でもあり、また誰かに贈る祝福の証でもあるんだ。
ひとりでに歩き出す。ひとりでも歩き出す。
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