もし君の命がたった10日しかないのなら

僕の望みはきっと下らなくて、だけどどうしたって叶えたい。そんなひとつ。
もし君の命がたった10日しかないのだとしたら、僕の人生は10日でいいよ。
叶わないのは願わないから。願わないのは叶わないのを知ってるから。
他の何を犠牲にしてでも笑っていてほしかったのに、君は傷つくことを選ぶんだね。
抱きしめてなんて言わないから、もっと強く手を握って。
いつだって大事なものほど手のひらから零れやすくて、失って初めて僕らは理不尽という言葉の重みを知るんだ。
愛されたいわけじゃない。優しくされたいと乞うわけでもない。僕の望みはただひとつ。僕の存在を知っていてほしいだけ。
嘆いたって始まらない。蹲ったってなにも見えない。なら、地に腰落ち着けて胸を張り、どっしり構えてりゃいいじゃないか。

意地っ張りでごめんね。心にもないこと言ってごめんね。笑えなくてごめんね。一緒に生きることができなくて、ごめんね。
「ひとりにして」と微笑う彼女の震える手を、離すものかと。
泣かないわ。私と私の約束だもの。
滅びへ向かって足掻き、死なないために足掻く。僕らはいつだって人生という沼の中。
愛されたいと求めるあまり、大事なことを忘れてしまった欠落少女。
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