好き、だからだよ

目がくらむほどの温かさに包まれて
五感すべてを支配する存在
とろとろになるまで愛して
君の残したもの全て
君の感覚さえも
笑えるほどに、僕の心は

望んで奪って愛してよ
臆病なきみの愛情表現
霞む視界の端に見えたのは
だってぼくは神様じゃないから
からだが、きみを、求めている
平気なふりは得意なの

涙一粒につき、
きっと後悔するよ(それでも君は僕を)
絶望さえも希望に変えよう
隣にいることはできないけれど
本当は泣きたくて仕方なかったよ
もしもたとえば万が一のはなし
泡となって死ねたなら
雨音カルテット

涙雨を掬ったのは誰?
血にまみれた身体が洗い流されてゆく
僕がほしい表情
また君が死を選んでしまったら
月明かりの下で眠る
眠り姫はキスで目覚める
ぎゅっと目を瞑るきみ
素直になってみたかった

さよならを言うまでは側にいて
いつかこの愛に終わりが来ても
願いを呟く前に瞬く間に消える
ごめんね、今から嘘をつくよ
この恋は絶対に忘れはしない
重なることのない唇
神様はなんて残酷なの
その言葉は禁断の果実
禁忌と知りつつ私は神に背く
重なることのない唇
楽園は存在しないと知っていた

咲いてはいけない花
指を絡めて同じ夢をみよう
解け合う二つの影
満ちる月に怯えた
誰かのためのあなたでいい
記憶と共に想いまで削ぎ落として
選択肢などないじゃないか
光に近づきすぎたせい
神に愛された堕天使
金糸雀は、泣いた
終焉は、その腕の中で
新雪に刻んだふたりの気持ち
絡めた指と指、触れ合う唇と唇
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