叶うなら君のそばで

私が私である理由を
箱庭の中の歌姫
その時はいつもみたいに、微笑んで
さよなら、今もこれからも大好きだよ
声を殺して泣いた
震える手にどうか気付かないで
きみが笑って、ぼくは泣いた
まるで夢みたいだと君が笑うから

胸の奥の金切声が止まない
曖昧な記憶のほうがいい
凍てついた記憶を溶かして
真実は時に嘘よりも重い
ひしひしと迫る悲しみ
君がとても幸せそうに笑うから
消えゆく君の温度

いつか壊れるそれ
君がいて、弱さの強さを知った
もうすぐ君はいなくなる
いつか離れる日がくることを
左手薬指に誓いのキスを
涙のゆびきり
この歌で恋を伝えよう
なぜきみがいない
切なくて愛しい歌

絞り出したのは別れの言葉
そうやって君はまた切なくなっていく
どうか笑っていてほしい
そんな顔しないでよ
どうしようもないくらい、君がすき
越えられない壁
好きよ、好きよ、何度でも言うわ
もういいから喋らないで
あの子みたいに泣けたらよかった

メランコリア
足りない、足りない、足りない
赦されない恋をしました
遅すぎた愛、戻らない時間
押し殺す嗚咽に視界が揺れた
あなたの幸せを願う
どうか、奪わないで
本当は、気づいてた
見上げた空は灰色だった
「ばいばい。」

タイムリミットまであと少し
セピア色の視界
温かった君が冷たかった
清らかなる少女の歌声を
この傷は最後まで抱えていく
混濁した記憶
精一杯の愛情表現
お前、ちゃんとここにいるよな
言葉にうそはないけれど
紡ぐ言葉をなくしてしまった
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