どうしようもない切なさに襲われる
安心して全てを失え。私が全てを取り戻す。
人間が動物を淘汰するなら、人間は誰に淘汰されるというの?
目を閉じたら貴方の笑顔が見えて、どうしようもない切なさに襲われる。
なにもかも失って土砂降りの中で気付く。僕は、こんなにも君が好きだった。
最期にもういちどだけ、どうしても愛しい名前を呼ぶことを許してください。
信じなければ何も始まらないという言葉すら信じることができなくて。
その先に何も無いと知りながら、それでも真っ白な未来へ手を伸ばした。
僕の独り善がりであるとしても、堕ちていくあなたを放っておけなかったんだ。
絶対に守れないと知りながら、あなたと指切りをする私の最後の我が儘。
冷たい世界で、君だけは笑っていてほしいんだ。涙さえ失った僕の代わりに。
残念だけど貴方が求めている言葉をあげることはできない。私は意地悪だから。
涙を流せば楽になれるって言うから泣いたのに、余計に辛くなるばかりで。
ねぇもしかして、貴方は私を聖女か何かと勘違いしてるんじゃない?
吐き出した息が真っ白に色付く。凍えるような白銀の、半透明な美しさ。
苦し紛れに吐いた嘘が君をここまで傷付けるなんて思ってもいなかったんだ。
私は貴方に守られなきゃ生きていけないような手弱女ではないわ。
ALICE+