「ようこそポケモンリーグへ。私は四天王のカンナ、使用ポケモンのタイプは氷、……全く、1日でこうも挑戦者が連続するものなのかしら」
「私はリサです、えっと……すみません……3人幼馴染みなんです……」
「……あら、そうなの。競い合う人がいるのは良い事よ。強くなれるから」

眼鏡をクイ、と上げて髪の毛を鬱陶しげに後ろへ流すカンナさん。にっ、と口角を上げて笑えば審判の方が合図を出してくれる。

「バトル、開始!」
「いきなさいジュゴン」
「ゲンガー!」
「ゲンゲーン!」

闘争心丸出し、といったゲンガー。そうであるとこちらも頼もしいものだ。

「ジュゴン、あられ」
「どくどく!」

入った、しかし天気はあられ。これはふぶきしてきそうな感じ……となるとカイリューは出せない。

「しんぴのまもり!」
「ジュゴッ」
「ッ、たたりめ!」

たたりめが入るものの、しんぴのまもりを使われた。効果が切れる迄状態異常が効かなくなってしまった。

「ゲンガー、かげぶんしん!」
「れいとうビーム!」
「避けて!」
「ッ」

かげぶんしんをしておいて良かった。ゲンガーが避けた地面が瞬時に凍る。

「ゲンガー!きあいだま!」
「ゲン!」

きあいだまがジュゴンへと直撃する、氷の破片が空中を漂う中ジュゴンは目を回していた。

「戻りなさい、ジュゴン。いきなさいパルシェン!」
「パル!」

そのままゲンガー続投、ゲンガーでパルシェンを倒しフーディンと入れ替える。
フーディンも難無くヤドラン、ルージュラを倒しカンナさんの手持ちは最後の1匹。

「いきなさい、ラプラス!」
「フーディン、まだいける?」
「ディン!」

眼鏡をクイ、とあげるカンナさん。フーディンは力強く頷いた。

「ラプラス、あやしいひかり!」
「さいみんじゅつ!」

光から逃れる様に走るフーディン、隙をみてスプーンを掲げるフーディン。ラプラスにあたりカクン、とラプラスは首を下げて寝てしまった。

「ッ……!」
「フーディン、エナジーボール!」

ラプラスに当たる、多分耐えられる。次の手を考えていたらラプラスが目を回して地に伏した。

「……運が、いいわね。急所よ」
「急所……!」

パシュン、とモンスターボールへとラプラスを戻すカンナさん。ハッとしてフーディンを見てハイタッチをする。

「あと、3人……!」
「もう1日でこんなに負けるのは勘弁よ」
「カンナさん、ありがとうございました!」
「頑張って追いつくのよ」

カンナさんにぺこりと一礼、握手の際に渡された名刺をそっとバッチケースのなかに保管し次の部屋へと足を進めた、かったのだが廊下を進み目の前に光る対戦中の光。今のうちに回復をすませてしまおう。


***


次はかくとうタイプ、ピジョットメインにフーディンに頑張ってもらおう。
音がし、顔を上げると対戦中の光が消えた。よし、と椅子から立ち上がり扉を潜った。

「来たか」
「……こ、こんにちは」

こんなムキムキの人だなんて聞いてない、内心ちょっとバクバクしている。

「おれは四天王のシバ、覚悟はできているか」
「はい!マサラタウンのリサ、いきます!」
「フッ、ゆけ!イワーク!」
「フーディン!」

かくとうタイプじゃなかったのか!とおもったけど、そういうこともあるよなって咄嗟にフーディンを出した。

「イワーク、かたくなれ」
「リフレクター!からのめいそう!」
「たたきつけろ!」

ダァン!とイワークの尻尾に叩き付けられるフーディン、リフレクターのおかげでダメージは抑えられたようだ。

「フーディン、まだいける?!」
「ディン!」
「エナジーボール!」

こうかはばつぐんだ、目を回して倒れたイワークを戻し次のポケモンのボールを掴んだシバさん。
続いて出たエビワラーをフーディンで引き続き倒す。サワムラーと2体目のイワークをカメックスで倒し、シバさんのポケモンはあと1体。

「ゆけ、カイリキー!」
「いって、ピジョット!」
「ピジョッ!」

意気揚々とボールから飛び出たピジョット、羽ばたく力もいつにも増して力強い気がする。

「カイリキー、きあいだめだ」
「おいかぜ!」

ばさり、と大きく激しく羽を動かし場内に風を起こす。カイリキーに先手を取られる事はないだろう。

「ピジョット、エアスラッシュ!」
「ッ、カイリキー!」

エアスラッシュを食らったカイリキーは膝をついた、怯んだ。

「ピジョット!もう一度エアスラッシュ!」
「カイリキー!ばくれつパンチ!」

二度目のエアスラッシュでは怯まなかった、カイリキーのばくれつパンチを受けたピジョットは結構ダメージを受けてしまったようだ。

「ピジョット、決めるよ。ぼうふう!」

おいかぜの効果もあり、先手を取り凄まじい風を起こす。おもわず片目を瞑る。よくよく目を凝らすと、カイリキーが倒れていた。

「戻れ、カイリキー。おれの負けだ」
「精神が……削られて行きそうです…!」
「よくやった、頑張れよ」

がしりとシバさんと握手、私の手が小さいからすっぽりと包まれてしまった。

「お前は、強くなる」
「……!ありがとう、ございます!」
「先の2人は圧倒的かもしれんが、自分を見失うな」

シバさんからの言葉がすとん、と心に落ちた。自分を見失うな。

「……はい!」

シバさんから頂いた名刺を同じくバッチケースへと納め、次の部屋へと顔を上げた。対戦中のランプはついていない、もう先に行ってしまっているのだろう。

「あ」
「来たね」

次の部屋に足を踏み入れればふよふよと部屋の光が動いている、少し暗めの部屋。流石ゴーストタイプの使い手、という感じだ。

「あたしはキクコ、ゴーストタイプの使い手さ」
「私は、マサラタウンのリサです!」
「なんだい、あいつらと友達かい」
「……ライバルです!」
「そうかい、早速だが始めるよ。いきな、ゲンガー!」
「ゲン!」
「ピジョット!」

ニッ、と笑いながらピジョットを見つめるキクコさんのゲンガー、私は握りこぶしをつくりゲンガーを見つめた。

「ゲンガー、あやしいひかり!」
「飛んで避けて!おいかぜ!」

飛ばされた光から逃げる様に飛び上がり、大きく羽ばたいて風を作る。髪の毛がばっさばっさと舞い上がっているが気にしないで前を見据える。

「おにび!」
「ッ、エアカッター!」

ぼっ、とゲンガーから放たれたおにびがピジョットを襲う。あやしいひかりは避けれたがやけど状態を負ってしまった。
エアカッターは急所には当たらなかったようだ。

「ゲンガー!10まんボルト!」
「エアスラッシュ!」
「ッ、ゲン!」
「……怯み、狙ったね」
「運は、あるんで!」

10まんボルト発動前にどてん、と尻餅をついたゲンガー。好機、とエアスラッシュをもう一度放てば目を回して倒れた。

「戻りな、ゲンガー。ゴルバット!」
「戻ってピジョット、行ってキュウコン!」

そのままキュウコンでゴルバット、ゴーストを倒す。アーボックが出て来たのでキュウコンを引き、フーディンと入れ替えてバトル。そしてキクコさんの最後の1匹、ゲンガーが出た。

「フーディン戻って、ゲンガー!」
「ほう、ゲンガーぶつけてくるのかい」
「うちの子、強いんで」
「見物だね!ゲンガー!どくどく!」
「避けて!かみなりパンチ!」

べちゃり、と吐き出された毒を跳んで避けるゲンガー。そのままキクコさんのゲンガーにかみなりパンチ。

「ッ、ゲンガー!」
「まひ引いた!ゲンガーそのままたたりめ!」

こうかはばつぐんだ、しかしキクコさんのゲンガーも耐える。

「ゲンガー、シャドーボール!」

私のゲンガーが先に動いた、目を回して倒れたのはキクコさんのゲンガーだった。

「あたしの負けだよ、次もがんばりな」
「ありがとうございます!」
「ライバルを、ぶちのめすんだよ!」
「はい!」

キクコさんと握手、貰った名刺は同じくケースへと仕舞い手持ちのポケモン達を回復させる。次の部屋の前に付き足を止めれば丁度対戦中のランプが消えた所だった。



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