「俺フシギダネがいい!」
「じゃあ俺ヒトカゲ」
「ゼニガメ!宜しくね!」

私たち三人はオーキド博士から図鑑とそれぞれのポケモンを貰った。
レッドはヒトカゲ、グリーンはフシギダネ、私はゼニガメを。
レッドとグリーンはそのままバトルを始めてしまったので私はゼニガメと交遊を深める事にした。

「私はリサ、これから御世話になります!」
「ゼニッ!」
「君は男の子?女の子?」
「ゼニゼニ」
「あっ、男の子なんだね。じゃあ頼れて恰好良い子になりそうだね!」
「ゼニゼーッ!!」

任せろ、と言わんばかりに胸を張るゼニガメにほっこりする。バトルはグリーンが負けてしまった様だ。

「くっそ!勝てると思ったのに!」
「タイプの相性があるじゃん」
「フシギダネなら行けると思った」
「はいはいはい、フシギダネおいでー。きずぐすりをあげよう」
「ダネ……」

てってって、と歩いて来るフシギダネにきずぐすりをあげつつ撫で撫でする。グリーンが「なんでリサに懐いてんだよ!」とふくれていたがスルーしておいた。

「リサ」
「ん?」
「バトルしよう!」
「えっ……嫌だ」
「えっ」
「レッドとグリーンとはちゃんと6体いて、皆が育った状態で戦いたいんだ。最後の最後に」
「……ふーん?よくわかんねーの。ま!俺はレッド見かけたらバトル挑むけどな!」
「えっ超面倒……」
「面倒とか言うな!!!!」

マサラタウンを旅立つ直前、私の提案で第一歩を踏み出そう。という事になった。
グリーンは乗り気だったがレッドがさっさと行ってしまいそうだったので首根っこを捕まえて捕獲した。

「はじめのいーーーーっ」
「「ぽ!」」
「もういい?」
「うん!じゃまた会おう!」
「元気でな」
「……じゃ」

レッドがすたすたと行ってしまう後ろをグリーンが小走りで追いかける、多分あの調子で2人は競り合うんだろうなあ。と腕に抱いたゼニガメと共に見つめる。
ゼニガメのレベル上げをしつつゆっくりと進んでいたら後ろからガサガサと音がする。
草むらの影からポッポがじっとこちらを見ている、移動してもついて来る。
ゼニガメと顔を見合わせてしゃがんでみる。

「……どうしたの?迷子?」

草むらからポッポが出て来た、と思えば私の鞄をぶんどって中を漁り始めた。
その行動にはゼニガメと私も超困惑、ころころと空いているモンスターボールがポッポの目の前に転がった。するとポッポは待ってました!と言わんばかりに中心のスイッチを頭で押し、入ってしまった。

「……えっ?ちょ、ちょっとまって!」
「ゼ、ゼニ?!?!」
「えー?……出ておいで、ポッポ」
「ポッ!」
「君は私のポケモンになって良かったの?」
「ポ!」
「あ、ああ、そう……これから宜しくね」
「ポ!!」

ポッポはそのまま軽く羽ばたいたかと思えば私の頭の上にぽすん、と乗ってしまった。ちょっと図鑑によると君1.8kgあるから首が重いんだけど。
ゼニガメも困惑しているが、まあいいかと思ったのか早く行こうと急かして来る。ちょっとまってね。

出発してから2時間、ポッポが捕まったりレベル上げをしていたら時間がかかってしまった。やっとトキワシティ。
ポケモンセンターで回復、アンドご飯を食べようと立ち寄ったのだ。
トレーナーカードを提示すれば有料ではあるが宿泊、食事が利用出来る。しかも初心者トレーナーにも優しい金額設定。とても助かる。
回復したゼニガメとポッポとご飯を食べつつマップを見る。
うーん、遅くならないうちにニビまで行きたいなあ。

「ゼニガメ、ポッポ、今日は二ビまで行こうと思う。トキワの森でレベル上げも兼ねてね!」
「ゼニ!」
「ポッ!」

ご飯を食べ終えて森へと足を踏み入れた。森と名前がついてるだけあってうっそうとしている、がじめじめしているわけでもなく快適だ。

「ポッポが15レベ以上になるまで森からでないのでよろしく」
「ポ?!」
「だって二ビジム岩タイプなんだもん、ポッポ危ないからぐんぐん上げておくの!」
「ポ……」
「ほらゼニガメが任せとけって顔してる」
「ゼニ!」

森には草、虫ポケモンが沢山居た。実際に対面はしなかったがピカチュウが駆けていた光景もみた。
トキワの森を後にした時点で時間は15時。意外と早くポッポが15レベになったので驚いている。

「さてすぐそこがニビなのですが」
「ポ」
「ゼニ」
「おふたりさんに聞きます、進化したいかー!」
「ポー!!!」
「ゼニー!!!!」
「いい返事だ、ちなみに図鑑によるとゼニガメは16レベ、ポッポは18レベに進化するようです」

ふむふむ、と頷きながら聞いている2匹。ただ18時までには微妙な気がする。

「明日に進化は出来ると思うけれど、今日は難しいです!ので、ゼニガメのレベル上げをしまーす!」
「ゼニー!」
「ポ……」
「そんな落ち込まないでよ、だって今日会ったのにもうピジョンになっちゃうの?」
「ポ……ポ!」
「そういえばそうだったみたいな顔しないで、いくぞゼニガメー!目指せレベル15!」

日が落ちる頃にはポッポもゼニガメもレベル15になっていた、これバッチ1つももって無いけど早すぎるかなこれ……

ポケモンセンターに行き、宿を取る。ポッポとゼニガメはご飯をこれでもか!と食べて満足そうであった。
なにもかも済ませると時間は午後9時、2匹はいつのまにかベットで寝息を立てていた。
私もベットに入るとすぐに眠気が襲って来た、おやすみなさい。


***


朝9時、目が覚めるとゼニガメとポッポも起きていた。
そのまま朝食を済ませてポケセンを後にした、ジムはどうやって挑戦するんだろうか。とうろうろしているとジムトレーナーさんに声をかけられた。

「ん?挑戦者の子かな?」
「あ!はい!」
「うーん、ごめんね今日の午前中はもう予約が入っているんだ、午後の2時くらいからなら大丈夫だよ」
「じゃあ2時にお願いします!」
「うん、分かったよ。名前は?」
「リサです!」
「じゃあ2時に、待ってるね!」
「はい!」

現在時刻10時半、昼迄時間があるので博物館に行く事にした。しっかりゼニガメとポッポをボールに入れて。
あまり石とかに詳しくないのでよくわからなかった、ただ進化に必要な石が沢山ある、ということが分かった。
お昼を食べ終えて13時半、あと30分もあるのでどうしようかーとニビジムの近くのベンチに座りながらぼーっとする。
ゼニガメはサイコソーダが好きらしく、嬉しそうに飲んでいた。ポッポは美味しい水。健康志向かな。

「あっ、いたいた!少し時間が早めになるんだけれどジム挑戦出来るよ?どうする?」
「あっ!行きます!ゼニガメ、ポッポいくよ!」

2匹に声をかければペットボトルをきゅっとしめて(2本ともゼニガメがしめたけど)駆け寄って来た。
ジムに入ればジムリーダーと思わし気人物が「よく来たな!」と声をかけて来た。

「最近はマサラタウンのブームがあるのか?昨日も男の子が2人来たぞ」
「あ、もしかしてレッドとグリーンって名前じゃないですか?」
「なんだ、知り合いなのか」
「はい、幼なじみで!」
「そうかそうか!競い合える友達が居るのはいいな!さて、ジムリーダーのタケシ。挑戦者リサとのバトルを開始する!」
「宜しくお願いします!ゼニガメいくよ」
「ゼニ!」
「いけ!イシツブテ!たいあたりだ!」
「躱して!あわ!」

こちらに向かって来たイシツブテをひょい、と躱しあわを吹き付けるゼニガメ。

「もう技を覚えているのか……!躱す様にたいあたりだ!」
「ジャンプして!もう一度あわ!」
「ッ……!もどれ、イシツブテ。どうやら相当レベルを上げて来た様だな」
「はは、上げすぎちゃったくらいで……」
「それでもこいつはどうかな?いけ!イワーク!」

ジム全体を揺らす巨体、あまりの大きさに私もゼニガメも何故かボールに入ろうとしなかった。ポッポは流石にボールの中にいれた。

「ゼニガメ、デカいけどいけるね?」
「ゼニ!」
「いい気合いだ!イワーク!いやな音!」
「ッ、ゼニガメからにこもる!」

からに籠ってしまえば音も軽減される。

「なるほど、軽減か……!イワークたいあたり!」
「ギリギリ迄寄せて……あわ!!」
「痛手だな!イワークがまんだ!」
「畳み掛けて!あわ!」
「……!急所か!」
「よ、よかった!がまん解かれなくて!」
「俺の負けだ、これがグレーバッチだ。ジム突破おめでとう」
「ありがとうございます!やったー!ゼニガメ勝ったよ!お疲れー!」
「ゼニ!」

バッチケースを持っていなかったのでとりあえず鞄につけた。あとで買わないと。
ポケギアにタケシさんの電話番号が登録された、見込みのあるトレーナーにしか番号を教えていないらしい、普通に嬉しい。あっ、グリーンとレッドの番号しらない……。まあいいか。

「うーん、次はハナダかあ。洞窟通らなきゃなんだよね。どうしようか?」
「ポッ!」
「ゼニ!」
「あっ、2人とも行く気満々なんだね。じゃあ行こうか!の前に回復してからだ」

おつきみ山を抜けると外は真っ暗だった。もしこれが日中だったら目がやられてあけることが出来なかったと思う。

「あ!そこのお前!バトルだ!」
「あっはい」
「行け!トランセル!」
「ポッポかぜおこし!」
「えっ!一発!」
「レベルは高いもんねー!って、え、ポッポ光ってうわーっ目が!」
「ピジョッ!!!」
「えっ、嘘もう進化?はっやい!おめでとう!!!」

ポッポがピジョンになり、ゼニガメもふんすふんしていた。が野生のポケモンと戦っているうちにカメールになった。もう抱っこして歩ける大きさと重さではないので普通に歩いて行動する事になった。

「カメッ」
「ん?……?ポケモン?」

カメールが袖をくいくい引っ張ってくるのでそちらに視線を向ければケーシィが岩にもたれ掛かってすやすや寝ていた。ケーシィって警戒心強いポケモンではなかったか?スポーツタオルをひっぱりだしてカメールにケーシィにかける様に言う。ふぁさ、とタオルがかかっても爆睡しているケーシィに苦笑いが出る、そんなんだとすぐ捕まるぞ。

「タオルだし、買えばなんとかなる!行こうか」
「カメ!」
「ピジョ」

ポケセンでご飯、お風呂を済ませてピジョンのブラッシングをする。今日はジムをクリアして山を抜けて、進化して、と大変だった。カメールもお布団に入ってスヤァともう寝る体勢なので放っておく事にした。いつのまにかピジョンも膝の上で寝ていてベットにそっと移動した。おやすみなさい。



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