朝食を皆で食べながら考える、今日のクチバジムは電気タイプだからカメールとピジョンは出られない。
と、考えるとフーディンとゲンガーなわけで。……まあ頑張ってもらうしか無い。
「すみません、ジムに挑戦したいのですが……」
「あ!丁度今空いてるよ?どうする?」
「えっ、あ、じゃあ今お願いします」
「はーい!マチスさん!挑戦者です!名前は?」
「リサです」
「OKOK!リサ!このジムは電気、ビリビリデース!GO!ビリリダマ!」
「アッハイ、ゲンガー!」
「ビリリダマ!いやなおと!」
「ゲンガー、あやしいひかり!」
「NOーーー!避けてクダサイ!」
「ゲンガーそのままシャドーパンチ!」
「ソニックブーム!」
「避けて!ふいうち!」
「たいあたり!」
「シャドーパンチ!!」
「戻れ、ビリリダマ!ピカチュウGO!」
ゲンガーのシャドーパンチでビリリダマはダウン。交替でピカチュウが出される。
ゲンガーはそのままやる気らしく、こちらを見ていた。
「ゲンガーあやしいひかり!」
「でんこうせっかで避けてクダサイ!でんきショック!」
「しっぺがえし!」
「でんじは!」
「ジャンプ!からのあやしいひかり!」
「ピカチュウ!しっかりしてクダサイ!」
「そのままナイトヘッド!」
「お疲れさまデス、ピカチュウ。GO!ライチュウ!」
「ありがと、ゲンガー。行けフーディン!」
ピカァ、と倒れるピカチュウを戻しライチュウを出す、マチスさん。
一旦ゲンガーを下げてフーディンと交替させる。
「ライチュウでんじは!」
「かなしばり!からのねんりき!」
「避けてでんきショック!」
「サイコカッター!!!」
「ライチュウ!」
「急所狙いで行こう、もう一度サイコカッター!」
急所にあたったらしくライチュウが地に伏せる。フーディンと同タイミングでジャンプして喜んでしまった。
「強いデスネ……突破の証。オレンジバッチデス!」
「ありがとうございます!」
「またゼヒ戦いたいものデス、これを」
「あ、番号」
「ではSEEYOU!」
「あっ、しーゆー……」
後々知ったがマチスさんは軍人さんらしい。そりゃむきむきな訳だよね……。
次はタマムシジム、クチバからはヤマブキを経由しての行き方になる。
「タマムシジムは草タイプです、なので行く迄はレベル上げも兼ねてカメールにしようと思うんだけどいい?」
「カメ!」
「よし、そうと決まればレッツゴー!とりあえずヤマブキへ!」
正直すぐ近く、という事もあって2時間程でついてしまった。
また再びヤマブキに来るだろうから、とポケセンで回復して直ぐさまタマムシへと向かった。
タマムシへと繋がる道のど真ん中に赤いポケモンがお行儀よく座っていた。
私たちの姿を確認するとじっと見つめて来る。
「えっ、ロコン?」
「コン!」
「えっなに……オボンの実食べる?」
ころころ、とオボンの実を転がしてロコンの前に置けば道から逸れて食べていた。
通れるのかな、と前を通ったが何も言わなかったのでそのままタマムシへと向かった。
「……カメ」
「知ってる、とても知ってるよカメール……」
後ろからふんふん、と機嫌が良さそうな鼻息が聞こえる。
チラ、と見れば先ほどのロコンが着いて来る。よし、決めた。そう思えば鞄に手を入れ、空きボールを掴んで勢いよく振り返る。
「せいっ!」
ロコンに向かってほぼ不意打ち状態でボールを投げる。しばらく揺れたがカチン、とおとなしくなった。
ボールから出せば不意打ちに怒ってタックルして来たものの、満更ではなかったのか腕の中でおとなしくなった。
「カメール、仲間が増えたよ……」
「カメ……」
**
タマムシデパートに入ると前からピカチュウが駆け寄ってきた、こんにちはと手を握って握手していると「ピカチュウ」と聞き慣れた声が頭上からした。
「レッド」
「……リサ」
「レッドのピカチュウはレッドと違ってフレンドリーだねぇ」
「何が言いたいの」
ぐぎぎぎ、と頬を摘まれて静かな怒りが伝わる。レッドはピカチュウをボールに戻し、リザードを出す。
「大きくなったねリザード!」
「リザ!」
イエーイ、とハイタッチ。傍らにいたカメールもリザードとハイタッチ。2匹はなにかつもる話もあるのかカメカメ、リザリザと話している声が聞こえる。
「リサ、手持ちは」
「ええと、カメール、ピジョン、フーディン、ゲンガー、ロコン……かな」
「そう、じゃあこれあげる」
手のひらにぽい、と乗せられた炎の石。えっ、とレッドの顔を見れば帽子をくい、と下げて「俺、使わないから」とひとこと。
「いいの?」
「うん、梨沙のほうが使うでしょ。ロコンに」
「そう、だけど」
「俺からのプレゼントだと思ってよ」
「……うん、ありがとうレッド。多分近々使うよ」
ふ、と笑うレッドの顔を見て笑う。レッドはリザードに声をかけてボールに戻していた。
「じゃ」
「うん、……あ、レッド。番号教えて」
「……教えてなかったっけ」
「うん、グリーンのはこないだ教えてもらった」
「……俺、グリーンの後か」
ぼそり、と言いながらも番号を交換するレッドに笑いが漏れる。そのままレッドはデパートを出ていった。次はどこで会えるだろうか。
「そうだ、バッチケース見に行こう」
カメールと並んで歩きながら色んなケースを見る。色んなデザインあるんだな……と見るも、いいのは特に……ん。
「これ、どう?」
「カメ!」
白ベースに青と緑と赤のライン。なんだか私とグリーンとレッドみたいでいいなって思ったのだ。
新品って、いいよね。