「すいませんー」
「ん?ジム挑戦の子?あーっと、13時くらいでも大丈夫かな?」
「あ、はい!大丈夫です!」
「よかった、昨日いろいろあってまだ整ってないんだ……13時には挑戦準備整わせとくから!」

ヤマブキジムに行けばばたばたと走り回るジムトレーナーさん、昨日今日で落ち着いてるわけないよな、と内心で同情する。
現在時刻9:00、13時まではまだまだ時間があるわけで。

「セキチクのサファリゾーンにでも行ってみるか!」

サファリゾーンを正直舐めていた。広いのなんの……。一番奥の小屋にいけばわざマシンが貰えると聞いて彷徨っていたが時間ギリギリになってやっとたどり着く事ができた。わざマシンはなみのりだった。ひでんじゃないか。
パッと時間をみれば11時。そろそろヤマブキに戻ってお昼にでもしよう。

「待たせてしまってごめんなさい、ヤマブキジムジムリーダーのナツメよ」
「マサラタウンから来ましたリサです」
「マサラタウン……最近よく聞くわ、いきなさいバリヤード」
「いって、ハクリュー!」
「ひかりのかべ」
「でんじは!」

バチッと火花が散る、相手のバリヤードの動きが鈍くなり麻痺状態になった事が分かる。

「バリヤードねんりき!」
「ハクリューこうそくいどうからのたたきつける!」

ジムが揺れる、急所にあたったらしく相手のバリヤードは目を回していた。
まだまだこれから、と気合いを入れるハクリューを見てナツメさんは次のポケモンを出した。
バリヤード、ユンゲラー、モルフォン、フーディン。相性が特段に良い手持ちもおらず結構力技で攻めてしまったが、勝てた。
エスパータイプのジムの筈なのに私は砂まみれである。

「強いのね、貴方のポケモン達も信頼して貴方の指示を受けているのが分かるわ」
「あ、ありがとうございます……!」
「これ、ゴールドバッチよ。次はグレンかしら、泳いで行く事になるけれど貴方にはカメックスがいるものね」
「はい!ちょっと遠いですけど……」
「不思議ね、貴方とお話してると心地が良いわ、これ私の番号、登録しておいて頂戴」

ナツメさんのスラッとした指が私の手のひらに置かれる。小さく折り畳まれたメモがありナツメさんの顔をみるとふ、と微笑んで奥へと行ってしまった。なんかドキドキした……!

一旦ポケセンへと戻る。現在時刻16時。ゲンガーと座りながらタウンマップを開く。

「うーん、グレンがここだからマサラからいくかセキチクからいくかなんだよね……。途中にふたごじまもあるから寄りたい気もするんだけど……」
「ゲンッ!」
「あ、そうか、セキチクからのふたご、グレン、マサラで最後のバッチのトキワでいいか!ありがとうゲンガー!」
「ゲンゲン!」
「とりあえず今日はセキチクに行こうか!」

ポケセンから出てゲンガーをボールに仕舞う。その代わりにピジョットを出してセキチクまで飛んでもらう事にした。快適快適。


***


グレンに向かう迄ずっと水の上な訳だが水着など用意してる訳も無く。
とりあえず下着は犠牲覚悟でカメックスの上へと乗った。
ハクリューも並走して泳ぎ気持ち良さそうではある。

「あっ」

流石自然の海、急な波に下半身はひたひたである。
暫くカメックスにのって泳いでいればふたご島に上陸。

「……もしかして、中通らないと反対側にでないやつ?」
「……リュウ」

ハクリューと軽く絶望、この濡れた下半身のなか冷気漂う洞窟に入るのか……と悩む。が。

「キュウコン、ちょっと乾かしてください……」
「キュウ」

キュウコンのねっぷうで暖まり、準備万端。ハクリューとカメックスをボールに戻しキュウコンを出しつつ中に入った。
中に入ればひんやりとした空気、グレンだしと思って薄着で来たのがあだとなってしまった。
かいりきで石を落としつつ歩く。段々と動いて来たからかあったまって来たのがわかる。
下に降りて行けば海水が流れている大きな空間に出る、先ほど落とした石が海流を抑えていて緩やかになっているのが分かった。

「カメックス、お願い」

よいしょ、とカメックスの上に乗り緩やかな流れにそって漂う、ふと視界の端にきらめく何かを見つけて目を向ければ大きな、鳥。

「……!」

思わずカメックスを軽く叩いて留まってもらった、図鑑にはフリーザー。じっと見つめていれば目を細めこちらを見つめて来るフリーザーに言い得ぬ色気を感じてどぎまぎしてしまう。そっと鞄からとけないこおりを出してフリーザーがいるところにそっと置く。

「お、お納めください……つまらないものですが……」

空間が停止した気がする、絶対フリーザーもなんだこいつ……って思ってる。
カメックスに再び乗り、さっさと島を出た。あれは通行料だったんだ……。

ふたご島を抜けて夕方にはグレンに到着した。グレンタウン自体が離れているからかポケセンも空いていた。私は疲れからか即寝てしまった。


***


「うおおーっす!!わしはカツラ!挑戦者だな?!」
「あ、はい……リサです……」

朝を迎え、グレンジムに挑戦。ジムリーダーのカツラさんはとてもインパクトが強くて朝一にこれはちょっとしんどいな、と心の中で笑った。

「ゆけ!ガーディ!」
「いって、ゲンガー!」
「こうそくいどう!」
「あやしいひかり!当てる迄!」
「こうそくいどうで避けろ! 」
「ナイス!ゲンガー!」

こうそくいどうで避けるガーディ、ゲンガーはあやしいひかりを放つも避けられる。が、当てる迄と言ったから当ててくれたのだが。

「ガーディ!がんばるんじゃ、とっしん!」
「ふいうち!」
「ッ!もう一度とっしんじゃ!」
「シャドークロー!」
「……戻れガーディ!充分鍛えたようだな」
「負けたくないので!」
「ふっ、そうだな!ゆけ!ポニータ!」
「戻ってゲンガー、行ってハクリュー!」

ポニータ、続いてギャロップをハクリューで倒す。多分もう少しで進化出来るだろう。
カツラさんが最後に出すのはウィンディ。ハクリューを引っ込め、カメックスで倒した。

「いやー、負けた負けた!これがクリムゾンバッジだ!」
「あ、ありがとうございます」
「最近の若者は勢いがあって良いな!」
「カツラさんには負けますよ」
「わっはっは!それ、持ってゆけ!!!」

クリムゾンバッジと名刺を渡される。と同時に頭をぐしゃぐしゃとされてあられもない髪型になる。
ジムから出て体を伸ばす、ボールから出たままのカメックスも同時に体を伸ばす。

「カメックス、あと1個だ!」
「カメッ」

手をパーにしてカメックスの前に出せばパシン、とハイタッチ。気合い入れて行こう!



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