書きたいところだけまとめた

◆大奥イベ(アルジュナとアシュ)

「大切なもの、見落としてません?」

女体特有の乳房を揺らしながら藤丸と立香を見るカーマ。徳川、という属性を付与されている彼らはひどく、苦しそうだ。

「なに、をだ」
「そんな睨まないでくださいよ、虐めたくなっちゃう」

唇をぺろり、と舐めるカーマにぞく、とする。これが魔性の生き物。魅了耐性なかったらめちゃくちゃ即落ちしてたと思う。私。そんなことを思っていたら

ボタッ

「!」
「藤丸さんと立香さんは毒耐性あっても、梨沙さんは違うでしょう?」
「お前!梨沙先輩に!」
「梨沙先輩!」

口から漏れ出た血、赤黒くやばいほうの吐血だと即座に分かった。カーマを見れば楽しそうに、愉悦そうに、そして情欲を帯びた顔でこちらを見ていた。ハハハ、霊体化させていてよかった。

「……アーチャー」

バシュン!と飛んだ2本の光、その光はカーマの体を貫いた。

「やだこわーい……って、やだ、シヴァ系の匂いしかしないじゃないですか最悪」
「さすがに黙って見ていられませんので」
「チッ、掴みどころがねえな」
「当たり前じゃないですか、こんなのところで本体出すなんて愚の骨頂。ではせいぜい足掻いてください」

フッ、と消えたカーマに頑張っていた足が膝をつく。内部からの毒はどうしようがない。

「歩けるか」
「もうちょ、っと、したら、落ち着く」
「……藤丸、立香、先に行きなさい。マスターと私達は後ほど合流します」
「でも!」
「立香、大丈夫」
「……ーーー!!早く、来てださい!!!」

唇を噛んで先に進む藤丸と立香の背中を見てまた噎せる、きつい。痛みがないからさらにきつい、匂いとどろっとした感触がしんどい。

「毒しんどない?」
「経験ねえか」
「こんな経験あってたまるか」

一通り吐いたら落ち着いた、ナチュラルに口元をアルジュナに拭われたら白い手袋が一気に赤く染まった。

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◆着地任せた(アルジュナの場合)

「走りなさいマスター!」

背後から追ってくる魔獣、それを食い止めんとするアルジュナの攻撃。必死に走る私。基本内勤の私は体力のなさを実感していた、死にそうまじで!!!でも走るのやめたらさらに死ぬ!!
なぜこうなっているかというと立香ちゃん達と逸れたからだ、通信装置も持ってきていない、詰んでいる。

「……!!あ、あるじゅ、な!!!!!先が!!ない!!!」
「はい?!?!」

チラリと森の先に見えた光、目を凝らせば一面の青空であり道が無かった。しかしこの足を止めれば魔獣が襲いかかるだろう、止められなかった。いや、止まるわけにはいかなかった。

「アルジュナ!!!!着地任せた!!!!!」

ダッ、と踏み切る。崖から下の森林へ体が落ちる。念のため自身に強化を施して体を丸める。風圧が、すごい!
足と背中に感触を感じ、ほっと息を吐く。そのまま森林へと突っ込み葉っぱが!顔に!

「……ふうー」
「ため息吐きたいのはこちらです!」
「でもアルジュナは落とさないでしょ」
「当たり前です!……はぁ、でもどうにかなったようですね……あなたが無事でよかった」

そ、と私を下ろしたアルジュナは安心した、という顔をして言葉をこぼした。簡単に回復を施して立香ちゃんと合流をしようと歩き出した。

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◆着地任せた(アシュヴァッターマンの場合)

カンカン、と階段を上る。外に晒された階段からは風が若干強めに吹いている。

「うーん」
「すげえ高いとこだな」
「高所恐怖症だったら死んでた」

霊体化しているアシュと話す、頂上に着いたらブワッと風が吹いた。ここは高層ビルの頂上、なぜここにいるかというと任務でレイシフトしたが、討伐対象のサーヴァントが見当たらないのだ、安直に上からみようぜって提案して今に至る。

「うわ……高い」

先を見下ろせば高層ビルの光が眩しい、うーんとにらめっこしてもただの人間の視界には意味をなさなかった。

「貴様何者だ」
「うっわ!!!!誰!!!!」
「最近嗅ぎ回っている魔術師だな、消えろ」

後ろに気配を感じた、と思えば速攻で投げてくるナイフ。必死こいて避けたが詰みです。

「マーク!」

追跡用の魔術を放つ、黒いマントに覆われたサーヴァントはその魔術を跳ね返す……が、私の魔術はそのままマントへと同化した。これで追跡は容易にできる。

「悪あがきか?死ね」

殺意。足に速度強化の魔術を巡らせ高層ビルから  飛び降りた。

「アシュ!」
「オイオイ!無茶しやがんな!!!」
「ぐえっ」

腹部に衝撃、多分アシュの肩に担がれている。腹部を下にして。
そのままアシュごと私に気配遮断の魔術を施す。長くは続かないが逃げる分には良いだろう。

「いいのか?」
「今は不利すぎる、地の利がない」
「そうだな、ぶちこわせばいいんじゃねえか?」
「そうしたら解決するけどな!」

サーヴァントは追ってきては居ない、見失ったのだろうと思いたい。地面をずるように着地したアシュは霊体化を解いた。

「んで?マスター、ここからどうする」
「とりあえず戻ろう、マークはしたから」

現代風の霊衣に変えたアシュと私はそのまま街に溶け込んだ。



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