◎雷門中サッカー部のみなさんこんにちは!



歓迎会も終わり、ようやく昼休みになった。
修也との関係がバレてから(っていっても私のせいなんだけど)、会の合間にも教室移動の時にもみんなに根掘り葉掘り聞かれて正直なところ疲れた。でもクラスの子はみんなノリがよくていい子ばかりだと思った。
とりあえずこっちでもやっていけそうだ。うん、一安心一安心。


「菊地!」


給食おいしかったねーなんて修也とのんびり話してたらバンダナの男の子とピンクのピンをした女の子に声を掛けられた。
あ、確か彼は…「円堂守くん!」「そう!あったりー!」
もう名前覚えてくれたのか!?なんて、歓迎会の時の自己紹介であれだけサッカーのアピールしてくれたじゃない。こんなに印象深い子忘れるはずがない。
そしてもう1人は、「木野秋ちゃん、であってる?」「うん、合ってるよ!覚えてくれてありがとう」
秋ちゃんはサッカー部のマネージャーだって言ってたから一生懸命覚えていたのだ。へへん、どうだ私の記憶力!


「で、いきなりなんだけどさ、」
「サッカー部に入部してくれ、だろ」
「あれ豪炎寺、わかってた?」
「あはは、修也も散々誘われたんでしょ」
「まあな」


いやーあの頃は帝国と試合するために必死でさあ、そう頭を掻きながら苦笑している円堂に修也は呆れながらも優しく見つめていた。
…そうか、彼が修也にきっかけを与えてくれたんだね。
2人にそっと微笑みを向けてから、私はちょっとしたことを秋ちゃんに訊ねてみた。


「お仕事まだ余ってる?もしよかったら私、マネージャーに志望したいなあ」
「本当?仕事ならいーっぱいあるから是非手伝ってほしいな!」
「じゃあいーっぱい働きます!よろしくね、秋!」
「よろしくね、真央ちゃん!」


よっしゃあー!なんてガッツポーズをしている円堂を横目に、私達はえへへと笑って握手を交わした。
「じゃあ俺、先生から入部届もらってくる!」「私はみんなに知らせてくるね!」
そう言ってから2人はいつの間にか教室から姿を消していた。なんだか嵐みたいだったなあ。
「面白いだろ、あいつら」「うん、楽しくなりそうだね」
目を見合せて2人でクスクス笑った。
個性豊かな雷門サッカー部。放課後、みんなと対面できるのがすごく楽しみだ。