Offense and Defense
秀徳卒業式の攻防
本当にいいのか?
何がですか?
後輩として可愛がってもらえればいいとか言ってただろ。本当にそれでいいのかって聞いてんだよ。
…当たり前じゃないですか!大好きな先輩の1番の後輩でいられる事以上の幸せなんてないですよ!
嘘つくなよ
嘘なんて吐いてませんってば。私は本当に……
俺は
……っ
俺は、お前が蓋して隠した本音を聞かせろって言ってんだけど?前にも言っただろ?一人でなんとかしようとするな、俺が支えてやりたいから、辛いとか怖いとか我慢しないでちゃんと言えって
…………
で?今度は何一人で抱え込もうとしてんだ?(陛下の頭に手をポンって置く)
……先輩が
……うん、俺が?
先輩が、そうやって優しくするから…依存してしまいそうで
すればいいだろ
だ、めですってそんなの…迷惑かけちゃうし、絶対重荷になる…
ならねえし迷惑でもねえよ。それは前にも言ったろ?
それは……
なぁ、お前何をそんなに怖がってんだ?
怖がってないです。本当にただ、先輩の迷惑になりたくないだけで…
違えだろ
……
それは表向きで、お前が本当に気にして怖がってんのはもっと別の事だろ。それを隠さないで教えてくれって俺は言ってんの
だから、何も怖がってなんか…
三栖(ぎゅっと陛下を抱きしめますよ←)
っ!
大丈夫だから(背中トントンってしてみる?←)
…………だって、こんな優しくされたら私、先輩から離れられなくなる。依存して、一人で立てなくなって…そんなのやです。そんな弱い私、私じゃない…そんなとこ先輩に見られるなんて絶対嫌です…っ
………
そ、れなのに…っ、先輩が、近くに来るからっ
……
こんなふうに甘やかすから、弱い自分が定着しちゃいそうで…っ
…いいだろ、そんな弱い自分がいたって
よくないです…っ
いいんだよ。だってそれも三栖だろ?
……っ
お前はそんな自分が嫌いだから隠してえんだろうけど、でもそんな必要ねえんだよ
………?
お前が本当は怖がりで臆病な事も、その癖強がってそれを隠そうとする奴だって事も、もうとっくに知ってる。その上でこうやって甘やかしてんだ。どんなお前でも受け止めてやるから、一人でいようとすんな
…っ、でも…
ん?
でもっ、それでもし、私が先輩に依存してしまって……そうなってから先輩に離れていかれたら、私は絶対立ち直れない…っ、そんなの、耐えられないです……っ
なるほど…お前が本当に怖いのはそこか……俺が離れていくのが怖いから、近づいてそのリスクを高くするくらいなら、近づかないまま…後輩のままでいるほうがいいって思ったんだな
…………………
…離れるわけねえだろ
…?
悔しい事にこの2年間で完全にお前色に染められちまったからな。離れらんねえし、むしろ離すつもりねえんだよ俺は。お前の弱さを知った上でこうなんだ、お前の存在が重荷になるなんてないし、それでどっか行くなんて事もあり得ねえよ
せんぱ……
お前が一人じゃ立てねえってなったら、俺が傍にいて立たせてやる。ちゃんと支えててやるから、お前も俺を頼れ。頼って全部さらけ出して、諦めて俺に依存しちまえ
そ、いうのは…私じゃなくて、好きな子に言ってあげればいいと思います……
あ?
……っ
往生際悪すぎんだろお前。あのな、俺がお前を好きだから今この話してんだよ
……ぇ?
……そうだな、お前にははっきり言わねえと伝わんねえんだよな
…せんぱい?
で、お前が強い自分でいる為に捨てようとして結局捨てられなかった本心は?俺はそれが一番聞きてえんだけど?
(頬に触れていた宮地の手に触れてぎゅっと握りしめる)
……好きです
……
好きなんです、先輩の事。本当は後輩なんかで終わりたくないし、ずっと側にいて欲しい…っ。
…そんで?